| 2021.11.22 
 
        
        
          | ENN11月25日号 特集:「プラントライフサイクルをカバーする、エンジニアリングIT」 
            
              
                | [AVEVA] OSI soft の買収により獲得した「PI System」が導く最適操業
 ライフサイクルソリューションを拡充
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                | 2020年8月に、「アヴィバが、産業用ソフトウェアサービスのOSIsoftを50億ドルで買収する契約を交わした」という発表があった時、プラント関連のエンジニアリングIT関係者から、どよめきが起こったのを感じた。
 
 
 
 2017年9月に、アヴィバとシュナイダーエレクトリックの産業用ソフトウェア部門が経営統合され、「UnifiedEngineering」を前面に打ち出した事業展開を開始した。
 
 「Unified」とは、「統合された」を意味するが、アヴィバの持つ3次元CADとシュナイダーが持つプロセスシミュレータ、MES、EAM(企業資産管理)などのソフトが統合され、概念設計、基本設計、詳細設計などを一つの環境に統合し、シングルデータハブからすべてのプロセスシミュレーションとエンジニアリングを処理する体制が整った。これにより、複数の分野に存在するチームがリアルタイムで共同作業を行い、エンジニアリング効率を向上、リスク最少化と資本装置収益率の最大化が可能になった。
 
 3次元CADとプロセスシミュレータの機能が統合されることで、プラント設計を一元化したのが「UnifiedEngineering」の成果の一つだが、これによりエンジニアリングの生産性も向上した。
 
 この成果をさらに拡大するのが、OSIsoftの買収である。
 
 OSIsoftの「PIsystem」は、レガシー機器、リモート、モバイル、産業用デバイスなど、場所や形式に関係なくデータにアクセスでき、何百億ものアセットからリアルタイムデータを収集できる。
 
 こうして収集されたデータを秒単位の分解能で保存し、信頼性の高い履歴データ、リアルタイムデータ、予測データにアクセスして、重要なオペレーションを継続し、ビジネスの洞察を得ることができる。
 
 また稼働停止と停止の要因となりうるデータを比較して、パターンを特定し、ベストプラクティスを提供できる。
 
 さらに、信頼できる分析対応のオペレーションデータを分析ツールと機械学習アルゴリズムに提供して、新しい洞察を導くこともできる。わずか数回クリックするだけで、データをクラウドに簡単に送信し、アナリスト、データサイエンティスト、さらには組織外のパートナーやサービスプロバイダーとの協働を開始できる。
 
 
 
                  
                    
                      | エンジニアリングオペレーション・メンテナンスをシームレスに管理できるプラットフォーム |  
 アヴィバが持つ、エンジニアリングからオペレーションを最適化するソフトウェアと産業分野の情報管理の業界標準であるOSI Softの「PIsystem」が連携することで、プラントの設計から建設、そして稼働後のオペレーション・アンド・メンテナンスまで、まさしくライフサイクルをハイレベルで管理するシステムを提供できる。
 
 
 
 アヴィバが提供する、ソリューションで、すでに、数多くのユーザーが成果を上げている。
 
 プラントのライフサイクルにおける、オペレーションにおいては、俊敏性、信頼性、サステナビリティの向上によるオペレーションを効率化できる。またエンジニアリングにおいては、適切な予算とスケジュールでプロジェクトを遂行・管理が可能だ。これらは、アヴィバの各種情報の連携管理、AIによるデータ解析に加え、人による洞察により実現される。
 
 アヴィバとOSISoftのソリューションが統合されることにより、ユーザーは様々な成果を上げている。
 
 例えば、米国の電力事業者であるサザンカンパニーはアヴィバと協力して、すべての設備資産について、信頼できる最新の設計データを収集し、それらを管理できるシステムを導入した。これにより、エンジニアリングに要する時間を30%削減し、総設置コストを10%節約した。
 
 またカナダを拠点とする農作物関連のプロバイダーであるニュートリエンは、「PI System」とアヴィバの統合監視ソリューションを導入。リアルタイムデータをAI分析することで、合理化されたデータ転送システムにより、チーム間のデータ共有を強化することで、炭酸カリウムと硝酸塩の生産上の問題を解決した。
 
 さらに豪州の電力事業者であるAGLは、クラウド環境下で「PISystem」を使用して、風力および石炭火力に関するデータを顧客と共有して、安全性を確保した。
 
 「PI System」から取得する機器の情報をアヴィバの旧来のソフトで解析してプラントの最適運転に導く。
 
 アヴィバのライフサイクルソリューションは、プラントを最適操業に導く、最善のソリューションである。
 
 
 
 
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