CADはかつて、きれいな図面を描くことができるツールとして、設計などに活用されてきた。しかし2次元CADが3次元CADになり、モデルを作成できるようになり、さらに属性データも持つようになると、モデル情報は設備情報として活用されるようになった。こうした中で、エンジニアリングITベンダーは、プラントや施設のライフサイクルをカバーするソリューションの提供に取り組むようになり、最近ではプラントのオーナーオペレータにも積極的に売り込んでいる。その一方で日揮は、自社の保全サービスブランド「INTEGNANCE」事業の一環として、360°パノラマ写真を設備保全に活用する「INTEGNANCE VR」を開発、プロトタイプの提供を始めた。ITがプラントのライフサイクルを支える時代が訪れたと言える。 |