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【連 載】IFSが提供する企業向けプロジェクト管理と設備管理ソリューション
  第1回 一つの製品で設備資産のライフサイクル全体を管理
    IFSワールド コリン・ビーニー 2016.1.25

1. はじめに

当社は、「IFS Applications」という業務ソフトウェアを世界各地の顧客に提供している。
対象とする業種やカバーする業務範囲は多岐に渡るが、このシリーズでは、エネルギー・公益分野とその他の資産集約型産業におけるエンジニアリングのソリューションを中心に解説する。

IFSが設立されたのは、30年以上も前のことだ。当時、当社はスウェーデンで、原子力発電所向けの設備保全管理ソリューション・ベンダーとしてビジネスを開始した。以来、この設備保全管理ソリューションの機能強化を続けてきた。その結果、現在の企業向けのユニークな製品にまで発展した。何がユニークかというと、一つの製品で「プロジェクト管理」と「設備管理」ともにカバーできる点だ。

当社の製品「IFS Applications」は、設備を建設したり改修したりする際のエンジニアリングから設計、工事までのプロジェクト管理と、稼動後の設備資産の運用、保全、改修、さらにはデコミッショニングまでのライフサイクルの管理を、この一つの製品で実施できる。

 図1. IFS Applications の画面イメージ

例えば、スウェーデンの原子力発電所Barsebäck Nuclear PowerPlantは、1990年代から、当社のソリューションを利用している。当初は、主に設備管理の用途で、現在では、原子炉のデコミッショニング管理のために利用している。



2. 地道に業界知識を蓄積

IFSは、11の業種(図2参照)に的を絞ってソリューションを提供している。IFSが注力する業種の多くに共通することは、非常に価値の高い設備資産を有しているということだ。これらの設備は、常に、信頼性、安全性、臨界度、運用効率について極めて詳細に管理されなければならない。

   図2. IFS がターゲットとしている業種
 

当社は、ターゲット業種を絞ることで、ソフトウェアの観点のみならず、業務全般を理解した業界のエキスパートになるべく努力してきた。その蓄積の結晶が、今回紹介するソリューションだ。



3. 導入事例 「Royal IHC」-37拠点の導入を1年半で完了

新しいビジネスアプリケーションの導入に際して深い業界知識を持つベンダーを選択することのほかに、考慮すべきもう一つの重要な点は、いかに投資対効果を早期に実現するかである。

そのためには、比較的短期間で導入を完了することがポイントとなる。ここで、IFSの顧客の1社を取り上げ、いかにして投資対効果を実現したかを紹介する。

Royal IHCは、17世紀から続くオランダの企業で、現在、海事セクターの専門企業向けに設計および建設サービスを提供している。Royal IHCは、オランダ、ブラジル、中国、クロアチア、フランス、インド、マレーシア、中東、ナイジェリア、シンガポール、スロバキア、南アフリカ、英国、米国に3,000人を超える従業員を擁する。顧客層は、浚渫(しゅんせつ)工事業、石油・天然ガス関連企業、オフショア開発請負業、行政機関と多岐に渡る。

Royal IHCは、約1年半で、グローバル37拠点へのIFS Applicationsの導入を完了した。当社のソリューションは、機能がモジュール単位で提供されるので、Royal IHCが必要とする請負契約、プロジェクト、設備、保守サービスといった異なる機能をシステム統合せずに導入することができ、これが短期導入を可能にしている。

さらにRoyal IHCは、当社のソリューションとCADおよびPLM設計ツールとを統合した。これにより、ライフサイクルの初期段階で、設備に関する詳細情報がすべてひとつのアプリケーション内で管理可能になり、業務効率のみならず、その精度も向上した。

IFSのすべての顧客がRoyal IHCのように、マルチサイト、多通貨、多国籍、マルチカンパニーという形態でビジネスを行っているとは限らないが、複雑なプロジェクトにも柔軟に対応できるのが当社のソリューションだ。


4. 導入事例「PGNiG Termika」-熱電併給会社における成果

IFSは、顧客との密接な関係を作り、直接コミュニケーションを図って現場の意見を傾聴するために、定期的に業種ごとにアドバイザリーカウンシル(ユーザー研究会)を開催している。2015年のエネルギー・公益産業を対象としたアドバイザリーカウンシルは、ポーランドの大手熱電併給会社PGNiG Termikaの主催で行われた。

1990年代前半にIFS Applicationsを導入した同社は、この会合でこれまでに以下のような成果が達成されたと発表した。
 ・業務プロセスの改善とデータの整理
 ・プロジェクト管理の効率化
 ・会計処理の自動化
 ・設備保全管理の改善
 ・燃料管理の強化
 ・ドキュメントフローと処理の迅速化
 ・組織内のコミュニケーションの促進

これらは、IFS Applicationsの会計管理、設備保全管理、統合型文書管理、プロジェクト管理、サプライチェーン管理といった標準機能と、発電プラントの燃料供給を管理するための拡張機能を利用することで実現されている。

 図3. IFSの設備資産管理ソリューション


5. まとめ

当社の資産集約型産業向けソリューションの最大の特長は、なんと言っても、設立来30年を超えて、このソリューションの機能強化に投資を続けているということだ。設備資産管理に始まり、続いて高度なプロジェクト管理の機能を付加した。設備資産にまつわる情報は、一つのアプリケーション内で一元的に管理される。デザインモデリングなどの他のソフトウェアも利用されるが、それらはきわめて限定的で、最新の情報は、すべてIFS Applications内に蓄積される。

今回言及した各社の事例について、詳しくはIFSのWebサイト www.IFSWORLD.com を参照されたい。

次回は、2015年に当社が買収した「オペレーショナル・インテリジェンス・ソフトウェア」と電力会社における活用例を紹介する。

 【問い合わせ】
  IFSジャパン(株) TEL:03-5419-7903
  E-mail:info.jp@ifsworld.com




       






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