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 2025.2.25
 ENN2月25日号 特集:エンジニアリングITソフト選択で重視される「機能」と「価格」
 プラント設計3D CADでは「EyeCAD」と「Plant3D」が双璧
 ソフトウェアの選択で重視される「機能」と「価格」


機械・BIMソフトでもオートデスクが高シェア

Q2:御社では、機械設計CADとして、どの種類の2/3次元CADを使用していますか?
                                      複数回答可

    Q2.機械設計用CAD製品別シェア
「Autodesk Inventor」(オートデスク)が54%と過半を占めた。専業エンジニアリング、総合重機のプラント業界の主力企業でも多くの企業が採用している。また製鉄プラントの設計を手掛ける企業でも使用されており、大型機器の設計にも利用されている点は注目される。

「Autodesk Inventor」は、オートデスク社の製品で、拡張子「dwg」を持つ。オートデスク社の製品との互換性が確保されているため、使用しやすさがある。二次元の「AutoCAD」との互換性がある点も使用が多い理由と言えるだろう。

次いで高いシェアとなったのが、「SolidWorks」(ダッソー・システムズ)だ。小規模な機械設計向けのソフトウェアで、本アンケートでは、総合重機の使用が多いのが目立った。

「Creo」(PTC)は、シェア8%と少ないが、製鉄プラントの設計を手掛ける企業が使用している。ただ、互換性という点で、今一つシェアを伸ばせない可能性がある。


Q3:構造の詳細設計用CADとして、どのソフトを使用されていますか?
                   
                複数回答可

   Q3.構造設計用CAD製品別シェア
「Revit」(オートデスク)が52% 、「Tekla Structures」(トリンブルソリューションズ)が38%となった。

「Tekla Structures」は、構造設計用CADとして、世界的に数多くのプロジェクトで使用されており、この分野のデファクトスタンダート的な存在だった。

しかしBIM設計CADとして開発されたオートデスク社の「Revit」でも、機能的に使用が可能であるうえに、「AutoCAD」との連携が良いことから、最近では、この分野での使用実が増加傾向にある。

また「Staad Pro」(ベントレー・システムズ)は7%と低シェアだが、構造解析ソフトであり、構造設計ソフトをサポートする機能を持つ。エンジニアリング業界では、根強い支持があり、より高シェアとなっても不思議ではない。


Q4:BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)のソフトとして、
    どの3次元CADを使用されていますか?
  複数回答可

   Q4.BIMソフトの製品別構成比
「Revit」がシェア75%を占めた。AutoCADと互換性があることや、顧客から使用を要望されることも多く、高シェアをなった。

「Tekla Structures」が15%となったが、業界内では、BIM用途での使用もある。アンケートの配布に問題があるかもしれないが、日ごろの取材を通して得ている感触としては、より高いシェアがあっても不思議ではない。

「ARCHICAD」(Graphisoft)もシェア10%にとどまったが、ヒアリングをする中で、エンジニアリング業界で根強い支持がある。


Q5:施工管理用のBIMアプリケーションとして、どの製品を使用していますか?
                                        複数回答可

  Q5.施工管理用ソフトの製品別構成比
「Navisworks」(オートデスク)が90%という高シェアを占めた。

その他の回答が「使用していない」であるから、この分野のシェアを独占している。オートデスクは、「Navisworks」をデザイン・レビュー・ソフトとして販売している。

元々3DCADデータのビュワーだが、ほぼすべてのフォーマットに対応できるため、各ベンダーの純正ビュワー以上に支持があった。


Q6:施工管理用のプロジェクト(エンジニアリング)・データ・マネジメント・
   ソリューションとして、どのソリューションを使用していますか?
                                        複数回答可

  Q6.施工管理用ソフトの製品別シェア
「BIM360」(オートデスク)が54%で過半を占めた。ここでも、オートデスクが強さを見せた。

これに続いたのが「AVEVA NET」(AVEVA)で21%。総合エンジニアリングや総合重機で使用している企業はあり、AVEVAがプラント業界に浸透していることを反映した。

このほか、「Navisworks」の使用もあり、本来、施工管理ソフトではないが、使用方法をくふうすることで、施工管理にも使用できる点が示された。



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