| 2022.2.25 
        
        
          | ENN2月25日号 特集:中規模プロジェクトで威力を発揮するエンジニアリングIT 
            
              
                | 高まる、データコラボレーションニーズ 高度機能より、データ連携を重視
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                      | 今回のアンケートでは、いくつかのソリューションでオートデスク社の製品が目立った。拡張子DWGを持つAutoCADを持ち、その他のプラント、機械などのCADとも相互に互換性を持つ点が使い勝手の良さにつながっている。ソフトの機能もさることながら、最近ではデータコラボレーションが重視される。その傾向が反映されたようだ。 |  小誌では毎年1~2月に、エンジニアリング業界各社にエンジニアリングITの使用状況に関するアンケートを行っている。
 
 今年もアンケートを実施し、54社から回答を得た。エンジニアリングにおいてもITツールの活用は一般化している。また最近は、エンジニアリング業界が対応しているプロジェクトが大型から中小型化へと軸が動いており、こうした状況がアンケートにどのように反映されるか、興味を持ってアンケートの集計にあたった。
 
 
 
 
 
                  
                    
                      | Q1:プラント設計用として、どの3次元CADを使用していますか? 複数回答可 |  最大シェアとなったのが、「EYECAD」(ヘキサゴンPPM社)で22%を占めた。プラント工事会社など、施工に軸足にあるユーザーでは、デファクトスタンダード的な位置付けにあるようで、このところ、小誌のアンケートにおいても上位ランカーの常連になっている。
 
 これらに続いたのが、「AVEVA E3D」(アヴィバ社)18%、「AutoCAD Plant 3D」(オートデスク社)17%、「PDMS」(アヴィバ社)16%。アヴィバは2024年に「PDMS」のサポートを終了することをすでに発表しており、後継製品である「AVEVA
                E3D」へと移行が進んでいる。既存製品と後継製品で全体の34%を占めている点は、アヴィバ社の製品の業界への浸透度が深いことの反映と言える。
 
 「AutoCAD Plant 3D」は拡張子がDWGで、オートデスク社の建築設計CAD「Autodesk Revit」や機械設計CADの「Autodesk
                Inventor」とも互換性がある。この使い勝手を評価するユーザーも少なくなく、最近では評価が上がっている。
 
 ヘキサゴンPPM社の製品では「SP3D」5%、「SP3D」の従来製品である「PDS」が3%となった。いずれも大規模プロジェクト向けのハイエンド製品で、専業大手エンジニアリング企業のように大型プロジェクトに対応しているユーザーに限定されているため、シェアは高くならないが、いずれもエンジニアリング業界には浸透しているソリューションだ。
 
 
 
 
                  
                    
                      | Q1-1:使用している3次元CADに満足していますか? |  「満足している」46%に対して、「満足していない」54%、「満足していない」という回答が若干上回った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 「価格が高い」が44%で最多の回答となった。
 次いで「使い勝手が悪い」17%、「ベンダーのアフターサービスが悪い」が13%と続いた。
 
 その他の回答には「保全費がかかる」(プラントメーカー)、「建築・設備で使用しているシステムと連携が取れない」(ゼネコン)などがあった。
 
 
 
 
 
 
 
                  
                    
                      | Q1-2:新型コロナウイルスの感染拡大で、エンジニアリングITについて、 どのような認識を持ちましたか? 複数回答可
 |  「コロナをきっかけに、在宅でもエンジニアリング業務を対応できるようにした」34%、「在宅でも活用でき、非常に重要だと感じた」30%と、在宅でも活用できる点がメリットとして上がった。
 
 反面「ワークステーションが必要で、会社でした使用できずに不便」22%という回答も少なからずあり、必ずしも在宅勤務に対応できている状況ではないことも明らかになった。
 
 
 
 
 
 
 
                  
                    
                      | 機械設計では、InventorとSolidWorksが市場を二分 |  
 
                  
                    
                      | Q2:機械設計用として、どの3次元CADを使用していますか? 複数回答可 |  「Autodesk Inventor」(オートデスク社)が26%で最大シェアとなったが、「SolidWorks」(ダッソーシステムズ社)が18%で続いた。
 
 「Autodesk Inventor」が機械・装置の設計に汎用的に使用できるのに対し、「SolidWorks」はバルブなどの比較的に小型の機器の製作での浸透度が深い。
 
 また「Creo」(PTC社)、「CATIA」(ダッソーシステムズ)は、プラント業界では、製鉄プラントの設計に使用され、用途が限定されているが、いずれも機械設計用CADとしては世界的にもよく知られている。
 
 
 
 
                  
                    
                      | Q3:構造の詳細設計のCADとして、どのソフトを使用していますか? 複数回答可 |  「Autodesk Revit」(オートデスク社)が25%で最大シェアとなったが、「Tekla Structures」(トリンブル・ソリューションズ社)24%となった。
 
 構造設計CADでは、「Tekla Structures」がデファクトスタンダードと認識されているが、BIM用ソフトとして認識されている「Autodesk
                Revit」も構造設計に使用されているケースがあり、上位にランクされている。
 
 
 
 
 
                  
                    
                      | Q4:BIMソフトとして、どの3次元CADを利用していますか? 複数回答可 |  「Autodesk Revit」が40%で最も多くの回答を集めた。次いで「Tekla Structures」が10%となった。
 
 「Tekla Structures」は、構造設計用の3次元CADだが、BIMソフトとしても支持者が多い。また「ARCHICAD」(グラフィソフト社)が6%で続いた。
 
 
 
 
 
 
 
                  
                    
                      | Q4-1:使用しているBIMソフトに満足していますか? |  「満足している」が54%を占めた。BIMソフトについては、満足しているユーザーが過半を占めている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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