エンジニアリングＩＴアンケート2020│ENN-net

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　2020.2.21

　ENN２月25日号特集:｢エンジニアリングＩＴアンケート 2020｣

　３次元ＣＡＤ、ヘビーユーザが支持する「PDMS｣「SP3D｣
　クラウド使用は、ほぼ半数が禁止止

相変わらず多い､クラウド使用の禁止

Ｑ８：クラウド環境で使用できるエンジニアリングＩＴソリューションについて、
　　　どのようにお考えですか？

　「使用を禁止している／検討していない」が44％で、クラウド環境の使用を認めていない企業が全体の44％を占めている。反面､「すでに使用している」29％､「使用を検討している」23％で、比較的に前向きな回答が辛うじて過半を占めた。

　最近のエンジニアリングＩＴソリューションはクラウド上で、機能が統合されることにより、新たな機能を生み出すソリューションも開発されており、この融合された機能で生産性を向上させることも可能だ。クラウドの使用を認めなければ、こうした機能を活用して設計の生産性を向上することもできない。

　それでは、クラウドの使用がなぜ、認められないのか。

Ｑ８－１：Ｑ８で「クラウドの使用を認めていない」と回答した理由は何ですか？
　　　　　　　複数回答可

　最も多い回答は「情報漏洩の危険性がある」で32％、次いで「セキュリティの確保が困難」27％となり、セキュリティに関する不安が全体の６割弱を占めた｡「時期尚早」14％､「必要ない」24％でクラウドの必要性を感じない企業も少なからず存在する。

　ただ、あらゆる物がインターネットでつながる時代になって、クラウドの使用を禁止していては、つながることを拒否することにもなる。

　また最近は「市販のクラウドのセキュリティはハイレベル」という声もあり、セキュリティ面での不安は払しょくされている。

　セキュリティを懸念する必要はあるが、時代に乗り遅れないことも重要である。この点からも、クラウドの使用には柔軟に対応するべきだろう。

Ｑ９：サブスクリプション契約を活用していますか？

　「全面的に活用している」16％､「一部のソリューションや契約で活用している」75％で、ほぼ90％で企業がなんらかの形でサブスクリプション契約を活用している。

　ソフトウェアは会計処理上、資産計上されるため、実際に購入すれば、減価償却が必要になり、コストになる。

　しかしサブスクリプション契約では、使用権を獲得するだけで、資産としては計上されない。このため、減価償却費が発生することもないうえに、定額制でコストの発生を安定化できる。この点も、サブスクリプション契約が高率で利用されている要因と言えるだろう。

　エンジニアリングＩＴソリューションを扱うベンダーは、かつてはソフトウェアを打っていたが、資産計上を避けるために、リース契約やサブスクリプション契約を打ち出してきた。

　契約の多様化により、ソフトウェアはより使いやすい物になってきている。契約方法の多様化も、今後、ソフトウェアの普及に一役買うようになるだろう。

アンケート回答企業（55社）ＩＨＩ／旭化成エンジニアリング／出光エンジニアリング／荏原環境プラント／大林組／鹿島建設／川崎重工業／木村化工機／クボタ／クラレエンジニアリング／神戸製鋼所／コスモエンジニアリング／ササクラ／山九／ＪＮＣエンジニアリング／ＪＦＥエンジニアリング／清水建設／神鋼環境ソリューション／水ingエンジニアリング／スチールプランテック／住友ケミカルエンジニアリング／住友重機械エンバイロメント／第一高周波工業／大成建設／太平洋エンジニアリング／高田工業所／タクマ／竹中工務店／千代田化工建設／千代田工商／千代田テクノエース／月島機械／テックプロジェクトサービス／東亜工業／東芝／東芝プラントシステム／東洋エンジニアリング／東レエンジニアリング／巴鉄工／日揮／日揮グローバル／日鉄エンジニアリング／日鉄パイプライン＆エンジニアリング／日本通運／日立造船／富士電機／富士古河Ｅ＆Ｃ／三井Ｅ＆Ｓエンジニアリング／三井Ｅ＆Ｓ環境エンジニアリング／三菱化工機／三菱ケミカルエンジニアリング／三菱重工環境・化学エンジニアリング／三菱電機／三菱日立パワーシステムズ／レイズネクスト／ワシノ機器

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㈱重化学工業通信社
　

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