ENN2月25日号 特 集:リアルとモデルをつなぐエンジニアリングIT
生産性向上に貢献するエンジニアリングITツール(2)
アンケートでは44%の企業がクラウドに慎重、課題も浮上 2016.2.25 |
架構設計とBIM分野で「Tekla Structures」が高シェア |
Q4:機械設計CADでは、どの種類の2/3次元CADを使用していますか? |
(複数回答可)
最大シェアとなったのは、「Autodesk Inventor」(オートデスク社製)でシェア23%、次いで「SolidWorks」(ダッソーシステムズ社製)17%、「CREO」(PTC社製)6%
と続いた。
AutoCADベースの使い勝手の良さも手伝って、「Autodesk Inventor」のシェアが高い。
また「SolidWorks」はバルブや配管材メーカが使用するなど、小型の機械設計でのユーザが多い。
Q4-1:使用中の機械設計用CADで、最も使用頻度の高いCADを
教えてください。 |
「Autodesk Inventor」が24%で最大シェアとなった。次いで「SolidWorks」15%、「CATIA」(ダッソーシステムズ社製)5%と続いた。
Q5:架構設計用CADでは、どのソフトを使用していますか? 複数回答可 |
「Tekla Structures」(トリンブル・ソリューションズ社製)が27%で最大シェア、次いで
「Autodesk Revit」(オートデスク社製)が14%、「Prosteel」(ベントレー・システムズ社製)4%で続いた。
「Autodesk Revit」はBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)のソフトだが、架構設計にも使われるケースが少なくない。
Q5-1:架構設計用CADで、最も使用頻度の高いCADを教えてください。 |
最大シェアは「Tekla Structures」で30%、「Autodesk Revit」10%、「ProSteel」5%で続いた。架構設計用CADについては、「Tekla
Structures」がデファクトスタンダード的な位置づけで、他の追随を許していない。
ただ、BIM用のソリューションである「Autodesk Revit」を架構設計に使っているケースも多いことが浮かび上がった。
架構設計については、「その他」の回答の中に「StaadPro」(ベントレー・システムズ社製)のほか、「AutoCAD」(オートデスク社製)も含まれている。
Q6:BIMソフトでは、どの3次元CADを使用していますか? 複数回答可 |
「Autodesk Revit」(オートデスク社製)17%、「Tekla Structures」(トリンブル・ソリューションズ社製)10%、「ARCHICAD」(グラフィソフト社製)4%、「AECOsim
Building Desighner」(ベントレー・システムズ社製)1%となった。
BIMソフトにおいても、架構設計用ソフトと同様に「Autodesk Inventor」と「Tekla Structures」が双璧を成している点が注目される。
Q7:どのビューワーを使用していますか? 複数回答可 |
「Autodesk Navisworks」(オートデスク社製)が48%とほぼ半分を占める結果となった。ほとんどのフォーマットに対応できる高い汎用性のため、今年も圧倒的なトップシェアとなった。
次いで「SmartPlant Review」(インターグラフ社製)13%、第3位には、「Design Review」(オートデスク社製)10%となった。「Design Review」は無償ソフトだが、AutoCADのビューワーとして手軽に活用できる点が受け入れられているようだ。
また「Eye View LT」(インターグラフ社製)、「AVEVA Review」(アヴィバ社製)、「Bentley Navigator」(ベントレー・システムズ社製)といった各ベンダーの純正ビューワーが5~6%を占めた。
「その他」の回答には、「Autodesk DWG True View」などが含まれている。
Q7-1:使用中のビューワーで、最も使用頻度の高いソフトを教えてください。 |
「Autodesk Navisworks」が68%と、圧倒的な高シェアとなった。汎用性が高く、複数のCADフォーマットをカバーしている点も高シェアにつながった要因だ。
次いで「SmartPlant Review」7% 、「Design Review」5%で続いた。
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