2025.2.25
ベントレー・システムズ
ユーザーのROIを意識したサービスを提供
デジタル・ツイン導入では、目標達成を目指してパートナーと協業 |
ベントレー・システムズのアフターサービスには、①年間保守プログラム(Bentley SELECT Program)、②企業包括契約(E365)、③製品トレーニング・サービス、④デジタル・ツイン等製品導入サービス、の4種類がある。
「年間保守プログラム」では、購入後の製品サポート(技術関連の問い合わせ。ウェブ、メールおよび電話によるサポート)が提供される。料金については、製品購入時および年間更新時請求で支払う。
「企業包括契約」では、製品使用および「Bentley SELECT Program」と同様の製品サポートを含む期間ライセンスが得られる。また「E365」特有の製品ポートフォリオ最適化のための定期的サポートが得られる。
「年間保守プログラム」と「企業包括契約」のいずれも、加入期間中は、バージョンアップ、テクニカルサポートといったサービスの提供を受けることができる。
また「企業包括契約」では、よりきめ細かなサービスが用意されている。具体的には、基本セルフサービスから専任マネジャーまでの対応、ROI(投資利益率)や成果を最大化するための分析と提案製品別フォーラムやウェビナーなど、コミュニティ活動を通じたユーザー間ネットワーク構築、プロジェクト技術支援および顧客成功マネジャーの支援による具体的なROIの向上の実現、ユーザーの成功と成長を支える戦略的なアプローチによる親良史関係の強化、などのサービスで、より踏み込んだ内容となっている。
「年間保守プログラム」と「企業包括契約」は、製品購入に伴うサービスだが、「製品トレーニング・サービス」と「デジタル・ツイン等製品導入サービス」は、ユーザーが必要に応じて、有償ベースで提供を受けるサービスだ。
「製品トレーニング・サービス」は、ユーザーの要望に基づいて、製品トレーニングを提供す
るもので、個別に契約が締結され、トレーニングが完了した後に料金が請求される。
また「デジタル・ツイン等製品導入サービス」は、デジタル・ツイン製品である「iTwin」等製品導入時の技術・開発サポートで、個別契約で取り決めた支払方法で料金が支払われる。
デジタル・ツイン等導入サービスではパートナーと協業 |
「デジタル・ツイン等製品導入サービス」では、ベントレーのデジタルツインプラットフォーム「iTwin」を利用したサービスが提供されている。
iTwinプラットフォームは、拡張性、3Dモデル化、3D可視化などの複雑な機能を提供できる。
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iTwinプラットフォーム上のアプリ作成プロセス |
デジタル・ツインは、実世界を完全に仮想空間に再現する技術により、BIMモデルやリアリティデータ、あるいは実際の写真から撮影したデジタルデータのほか、センサー情報から仮想空間でモニタリングが可能だ。
「iTwinプラットフォーム」の特徴は、データのフォーマットに依存せず、様々なフォーマットに対応できることだ。このため、オープンプラットフォームとして活用できる。
複雑な3D可視化という面倒な機能であっても、すべてプラットフォームが対応できる点が特徴で、このソリューションの魅力でもある。
デジタル・ツインなどの、導入支援サービスは、ベントレーとパートナーが協力しながら行われる。
この場合、パートナーが、ユーザーからユースケースを聞き取り、その内容に対して、ベントレーが提供できるソリューションを活用して、どのようにユーザーの目的を達成するか、アドバイスを提供する。
そして開発段階では、開発関係者がチームを組み、集中的に開発に取り組むイベント「ハッカソン」を実施することもある。短期間に、ベントレーの開発者とパートナーの開発者が一緒に作り上げることも可能だ。
これら一連のプロセスを経て、デジタル・ツインアプリケーションが作成された後は、機能について、定期ミーティングで話し合い、必要に応じて、新たな機能を開発することもある。
アプリが作成されれば、パートナーがアプリケーション上にアプリケーションやソフトウェアを配置できるようにするデプロイを行い、インストール後のメンテナンスにも対応する。
導入において、複雑で高度な技術が要求されるケースでは、ベントレーとパートナーが共同で導入を支援するサービスにも対応している。 |
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