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 2024.2.25
ヘキサゴンALI
 「EYECADシリーズ」のP&IDを5月末に発売
 「CAESARⅡ」との連携を強化

ヘキサゴンALIは今年5月末、「EYECADシリーズ」のインテリジェントP&IDシステム「EYEPID」を発売する。

その特徴は、「EYECAD」共通のプラント属性やシンボルを標準装備しており、カスタマイズすることなく、3Dモデルとの整合性チェックなどの3D連携が可能なことだ。機器属性や配管ラインの流体、サイズ、材料基準や流れ方向などの属性を持つエンジニアリングフローシートとしてのP&ID図の作成ができる。


直感的な作図が可能

Windowsの標準的なGUI操作で直感的な作図・編集機能により、P&ID図面を作成でき、UNDO / REDO / 移動 / コピー / 削除 / 回転に加え、ミラーコピー / ミラー回転が可能だ。各種シンボルの配置以外にも線分、雲などの図形入力もでき、図中の別図接続マークで接続先図面への切り替えも可能だ。

配管ライン15種、計装ライン20種、機器110種、一般弁、配管付属品120種、計装品120種のシンボルを標準装備しており、ユーザによる各シンボルの習性や追加も可能だ。

「EYECAD」共通の配管材料基準320種以上、バルブ基準1,300種行こう、JIS A9501規格の断熱基準(材質、厚さなど)、分岐基準50種以上、パイプ外形種70種以上などのプラント属性を標準装備する。ユーザにより、各プラント属性は修正や追加も可能だ。

配管部品データは、配管材料基準と連動する。配管ラインにバルブを配置した場合、バルブの接続形式は配管サイズとスペックから自動に決まる。例えば、小口径の配管に接続形式が「ねじ込み」のバルブが配置されている状態で、この配管ラインサイズを大口径に変更すると、バルブの接続形式は「フランジ」に自動で変わり、同時に、バルブの接続形式は配管材料を参照し、自動的に変化するなど、スペック連携機能も充実している。

機番やタグN o . の重複チェックや配管と機器、配管と配管の接続確認(図面上接続していても接続情報がある / なしの確認)などの、各種チェック機能も装備されている。

「EYEPIPE」との連携機能も充実している。P&ID図面上で選択した機器や配管ラインを3Dモデル入力プログラム(Mrout)で拡大表示とその逆も可能だ。3Dモデル入力時に必要なライン仕様をP&ID図面のラインを指示して、取り込むことができる。

P&IDと3Dモデルの整合性チェックが可能で、入力されたラインの始点 / 終点のサイズとスペック、接続先機器の機番とノズルNo.やサイズ / レーティング、配管ライン上にあるバルブの種類とその順番、配管部品のサイズとスペック、タグNo.の一致 / 不一致の確認ができる。

部品属性によるカラー変更や検索機能では、サイズ、流体、クラスなどの部品属性で、色分けや検索ができる。各部品の持つ属性を複数組み合わせることも可能だ。

機器、ノズル、ライン、パイプライン、バルブ、計装品、配管付属品のリストを画面上に表示し、その画面上で各属性の変更が可能だ。また帳票画面の絞り込みなど、カスタマイズができ、その帳票をExcelやCSVファイルに出力できる。


配管応力解析ソフトと連携するオプショナルソフトも用意

またヘキサゴンALIは、「EYECAD」で作成した配管ラインおよび配管サポート情報を配管応力解析システムへ渡すためのオプションソフトウェアもラインナップしている。

「EYEPIPE(3次元配管設計システム)」および「EYESUPT(配管サポート設計システム)」で入力した配管ラインおよび配管サポート情報を中間ファイル(.cil)へデータ変換する。

この中間ファイルを読み込み可能な配管応力解析システムは、「Hexagon CAESARⅡ」とベントレーシステムの「AutoPIPE」だ。

配管ルート座標や外径などの形状情報や曲がり部、レジューサ、フランジ属性情報を変換し、バルブや配管部品は剛体として扱い、相フランジも配管部品として扱う。曲がり部の「CAESARⅡ」のLong / Short / 3D / 5Dへの変換は自動で行われる。

「EYEPIPE」と「CAESARⅡ」による変換

配管サポート拘束点は配管サポート設計システム「EYESUPT」で入力したファスナ情報を「CAESARⅡ」の拘束タイプに自動で置き換える。この置き換え処理は「CAESARⅡ」拘束タイプ対応テーブルを参照して行われる。

また配管材料基準で設定しているパイプ材質とパイプ製法の組合せを「CAESARⅡ」の材料コーデに置き換える。この置き換え処理は「CAESARⅡ」材料コード対応テーブルを参照して行われる。







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