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 2023.2.25
オートデスク
高コストパフォーマンスで多彩な機能を提供
クラウド環境で「繋ぐ・繋げる」ことで、データ連携が可能

オートデスク社は、3D配管設計&関連図書作成の「AutoCAD Plant 3D」、機器設計&スキッド設計の「Autodesk Inventor」、建屋の意匠・構造・設備設計&詳細設計の「Autodesk Revit」に加え、プロダクトのビジュアライゼーション&レビューが可能な「Autodesk Navisworks Manage」、点群データ処理の「Autodesk ReCap」など、様々なツールを所有している。

また、Plant 3Dが含まれるAutoCADやInventorなどのパッケージがProduct Design & Manufacturing Collectionが年間サブスクリプション価格47万9,600円で提供され、コストパフォーマンスは高い。同時に各ツールの機能も充実している。


配管設計の課題に対応する「Plant 3D」

「AutoCAD Plant 3D」には、配管の基本設計と詳細設計における課題に対応する各機能が装備されている。

配管基本設計の課題としては、①短納期による設計への負荷 ②頻繁に発生する設計変更、③図面の矛盾による検図の工数 ④負荷がかかる積算、などが挙がる。

これら各課題に対応する機能が装備されているが、その機能とは、①汎用およびカスタムに用意されるシンボルライブラリ ②編集が容易なプロセス・計装ライン ③自動陰線処理(交差・1シンボル配置) ④データ追尾・タグ情報・自動注釈、などだ。さらにBOM(部品表)情報のエクセルや3D配管モデルとのデータ連携も可能だ。

これら機能により、P&ID作図の生産性は向上し、「Plant 3D」を使用した場合、標準のAutoCADよりも42%生産性が向上する。

また配管詳細設計の課題としては、①複雑な図面の理解 ②関係者間での認識の違い ③手間がかかるアイソメ図や部品表の作成 ④配管系統図との矛盾 ⑤干渉による現場への負荷、などが挙がる。

これら課題に対応する機能としては、①各工業規格に準拠する配管部品ライブラリの提供 ②P&IDとの連携 ③配管仕様ベースの3D配管構造、機器、構造の作成 ④ アイソメ図、配管図、BQ、BOMの自動出力 ⑤設計情報の積算・自由な入出力 ⑥PCFファイルに対応(3D配管モデル作成、アイソメ図作成、配管熱応力解析に活用可能) ⑦施工・運転・メンテナンス・製造に転用、などがある。

これら配管基礎・詳細設計における機能を活用することで、生産性を向上する様々な効果が得られる。

例えば、P&IDと3D図面を活用すれば、矛盾点や不一致を検証でき、整合性の取れた3D配管モデルから、配管図とアイソメ図を出図可能だ。


同じ拡張子「DWG」でデータの再利用が可能

プラント設計は一般に機器が伴うが、オートデスク社では、機器設計&スキッド設計に対応し、「Plant 3D」と同じ拡張子「DWG」のファイルを扱える「Inventor」を提供できる。

「Inventor」は、2次元DWGと連動した3次元設計が可能で、他にも「CATIA」 「Solidworks」「Creo」などの3次元データを取り込むことが可能だ。

また3次元設計に必要な、部品設計、アセンブリ設計、自動設計、板金設計、架台設計、配管および配線設計、構造解析、点群の取り込みなどにも対応できる。このうえ、3次元デジタルプロトタイプから、図面、3Dイメージ、動作3D PDFを直接生成可能だ。

また点群データのレジストレーション、計測、クリッピングに対応しており、FARO、Leica、Z+Fなど、各レーザースキャナメーカーのデータ形式にも対応している。

さらに「Navisworks」を活用すれば、点群処理ソフトと配管設計用3次元CADの双方のデータを合致した状態で設計の確認ができる。

この機能は近年増加傾向にある、改造などのブラウンフィールド案件に対応するのに効果的だ。


クラウド環境におけるデータ管理にも対応

オートデスク社は、プラント設計に対応する各ツールを持つが、これらデータをクラウド上で共有・リビジョン管理・簡易干渉チェックなどが可能になる、「Autodesk Construction
Cloud(ACC)」も提供している。

ACCによるデータ連携~施工フェーズ~

さらにAutodesk Platform Serviceにより、設計データを施工フェースでも活用できるようになり、設計から得たモデルや図面情報からデータベース(DB)を作成し、「生産計画」「コストDB・ステータス管理DB」「工程表」といった別のDBとAutodesk Platform ServiceやPowerBI・P6といった他ツールと組み合わせる事で、データの見える化・集計・属性付与・分類といった作業が容易になる。

特に「Navisworks」「Revit」「Civil3D」「Plant3D」「IFC」などのデータを一元的に扱うことができる。

ACCとオートデスク社の各ツールを「繋ぐ・繋げる」ことで、プロジェクトに関わる各種データを有効に活用して、生産性を向上できる。




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