| 2022.2.24 
 
        
        
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                | トリンブル・ソリューションズ 複雑なプロジェクトでも、データ統合で効率良い作業環境を提供
 世界各地の改造案件などで、大きな成果
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                | 構造設計用3DCADでは、世界的なデファクトスタンダードである「Tekla Structures」を持つトリンブル・ソリューションズ。
 
 構造設計という独自のソリューションであることから、他の3DCADの、様々なフォーマットへのエキスポート機能が搭載されている。DWGやDGNファイルへのエキスポートが可能なほか、「AutodeskRevit」のRVT形式のフォーマットにも対応している。また、互換性の無いフォーマットにエキスポートする場合には、中間フォーマットであるIFCを介すことで、データ交換が可能だ。
 
 点群データのへの対応についても、9種類のフォーマットに対応している。このため、データを変換する必要なく、「Tekla Structures」に直接読み込みできる。
 
 構造設計用3DCADという専門性を幅広いユーザーが有効に活用するには、各フォーマットに対応できる必要があるが、それを実現してきたのが「Tekla
                Structures」だ。
 
 また、2021年からは、サブスクリプションライセンスにも対応。これにより、従来の永久ライセンスに比べ、初期導入コストを抑制できるようになった。新たなライセンス提供が加わったのに伴い、ユーザーの裾野を拡大することが期待される。
 
 さらに新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、日常的にリモートワークが行われるようになったが、トリンブルでは以前から、「Tekla ModelSharing」サービスを提供している。
 
 このサービスにより、離れた拠点間でのモデル供給ができるようになり、作業場所や時間に関係なく、常に最新のモデル上で操作が可能だ。
 
 
 
 「Tekla Structures」の様々なフォーマットに対応できる特徴は、豪Boral社による採石場の既存工場への集中集塵装置の導入においても威力を発揮した。
 
 プロジェクトの対象となった既存工場には、粉砕機6機、振動ふるい9機、全長約3.4㎞のコンベアベルト、全自動の積載装置などが設置されている。しかも工場内に集塵ポイントは60カ所以上あり、これらの設計には、アプリケーションとして、「Solidworks」「Autocad」「Tekla Structures」が使用されていた。そこでデータを「Tekla Structures」にインポートした。
 
 
 
                  
                    
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                      | 採石場既存工場向け集中集塵装置の設置事例 |  また、電気配線、給水、空調設備の詳細が不明だったが、これらについては、3Dレーザースキャニングを行い、「Tekla Structures」モデル上で点群として統合、3次元モデルがより精密になり、精度の高い装置の設計が可能になった。
 
 複雑な設備を持つうえに、モデルのフォーマットは様々で、しかも部分的に3Dデータの無い箇所があるプラントもある。こうした複雑な工場への新装置の導入だったが「Tekla
                Structures」を活用することで、効率の良い導入が可能になった。
 
 
 
 オランダでは、石油プラットフォームへ往来するためのボートランディング設備の設計・施工においても、「Tekla Structures」が大きな役割を果たした。
 
 プロジェクトの現場が洋上であるため、それに伴う制約を受けた。まず「現場での手直しなく、1回で設置」することが求められた。もちろん、作業の安全性が最優先される。しかも、固定用クランプについては、正面から設置できるものの、下部のクランプについては、海水位がクランプ底面より下になるため短時間で設置する必要があった。これらの条件をクリアするには、鉄骨ファブ、船のオペレーター、設置・ロープアクセス業者が設計段階から参加して、協力して設計しなくてはならなかった。
 
 
 
                  
                    
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                      | 洋上プロジェクトでの事例 |  このためTekla BIMsightモデルを作成して、Tekla BIMsight(現Trimble Connect)モデルを作成し、イメージを明確に伝達して、円滑な調整を行った。こうした協力体制により、初期段
 階で課題を発見でき、設計変更への容易な対応が可能だった。
 
 こうした取組により、プロジェクトは困難なものだったが、「1回で正確に」「期日までに設置を完了」という課題をクリアできた。異なる業者が情報の統合により、複雑なプロジェクトを効率良く実施した事例として注目される。
 
 
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