2020.11.5
9月23日の上場を機会に3名のエグゼクティブを採用
SAP・オートデスクなどの勤務経験者で豊富な実績 |
9月23日の上場はベントレー・システムズを人的にも補強したと言えるだろう。この上場を機に、チーフプロダクトオフィサー、チーフサクセスオフィサー、チーフマーケティングオフィサーの3名のエグゼクティブを採用した。
新たな人材の採用について、グレッグ・ベントレーCEOは「ベントレー・システムズは、非公開企業として36年間の成長を遂げ、その間、多くのことを成し遂げてきた。これら多くのことを成し遂げてきたことについて、私は誇りに思っているが、上場企業の経験を社内で開発することはできなかった。9月のナスダック市場への上場の目的の一つには、予想される多くの退職に先立って、優秀な人材を採用することもあった。株式市場への上場は、世界クラスの才能を引き出すのに役立つだろう」と語った。
新たに採用された3人のエグゼクティブは、チーフプロダクトオフィサーのニコラス・クミンズ氏、チーフサクセスオフィサーのキャット・ロード・レビンス氏、そしてチーフマーケティングオフィサーのクリス・ブラッドショーだ。
ニコラス・クミンズ氏 |
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カトリーナ・ロード・
レビンス氏 |
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クリス・ブラッドショー氏 |
チーフプロダクトオフィサーのニコラス・クミンズ氏は、ドイツのミュンヘンが拠点で、CEOのグレッグ・ベントレーの直属だ。また長年に渡って、ベントレーの成長を支えながらこのほど引退した、元チーフプロダクトオフィサーのブッピンダ・シン氏の後継者でもある。
ニコラスは、プロダクトの組織を管掌し、ベントレーのソフトウェアソリューションの定義、開発、採用を担当する。複数のソフトウェア業界のスタートアップ企業で20年以上のプロダクトのリーダーシップを取った経験がある。ベントレーに入社する以前は、SAPにおいて、自動化プラットフォームである「SAPマーケティングクラウド」のゼネラルマネジャーを務めていた。さらにそれ以前は、スペインのバルセロナに本社を置き電子投票システムを扱うScytlのチーフプロダクトオフィサー、プログラマティック広告のグローバルリーダーであるOpenX社のプロダクト担当上級副社長を務めた。さらにそれ以前は、SAPで、製品、管理、企業戦略、米国、ドイツ、フランスでの事業開発など、様々な上級職を歴任している。
オートデスクに20年間勤務したカトリーダ・ロード・レビンス氏 |
チーフサクセスオフィサーのカトリーナ(キャット)・ロード・レビンスは、サンフランシスコを拠点とするが、グレッグ・ベントレーCEOに直属している。キャットは、ベントレーのテクノロジーを使用して、ユーザーがビジネス目標を実現できるように支援することに重点を置いたユーザーおよびエンタープライズサクセスチームのリーダーとして責任を負っている。具体的には、ベントレーの確立された技術を活用して、ユーザーのニーズに耳を傾け、ベントレーのソリューションがユーザーにとって、最適な物になるように務めるのが役割だ。ベント。レーに入社する以前は、オートデスクに20年間勤務し、最近では、建設ビジネスユニットのカスタマーサクセスチームの構築と指導に重点を置く仕事をしていた。
オートデスクでインフラ部門を立ち上げたクリス・ブラッドショー氏 |
チーフマーケティングオフィサーのクリス・ブラッドショーは、ペンシルベニア州のエクストンのベントレー本社を拠点とする。グレッグ・ベントレーCEOに直属している。ベントレーに入社する以前は、ロボット自動化を専門とするソフトウェア会社であるブルー・プリズムグループのチームマーケティングオフィサーで、製品の責任者でもあった。そこで、クリスは、ソフトウェアポートフォリオ全体のビジョン、戦略、およびロードマップを担当した。また1991年から2017年まで、オートデスクで、チーフマーケティングオフィサーを含む、様々なポジションで指導的な役割を果たし、インフラストラクチャ部門を設立した。それ以前は、米国空軍の飛行ソフトウェアを開発し、テスト、統合を指導した。クリスは現在、米国の幼稚園から高校までの生徒にSTEM教育プログラムを提供する非営利団体「Project
Lead the Way」の取締役を務めている。
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