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 2020.2.21
「TeklaStructures」の建設ライフサイクルソリューションで生産性を向上

 トリンブル・ソリューションズが提供する「TeklaStructures」は、建築の構造設計のデファクトスタンダードと言われるほど、普及している。

 プラントにおいても、構造物の設計に使用されることが多い。設計の生産性を向上するための、多くの機能に対応しているのが特徴だ。

 建設ライフサイクルは、建築計画・基本設計・詳細設計/エンジニアリング・製作/施工・施工/引き渡し、というプロセスを経る。このプロセスで引き渡された後はさらに維持管理のフェーズがある。この機能を適切に活用すれば、建設プロジェクトの生産性の向上も実現できる。

 「TeklaStructures」の建設ライフサイクルソリューション


「TeklaStructures」の活用で生産性を向上した米建設会社

 「Tekla Structures」は、この建設ライフサイクルに一貫して対応可能だ。この建設ライフサイクルを通じて活用して、建設プロジェクトの生産性を向上させたのが米クラーク・パシフィック社だ。

 クラーク・パシフィック社は、米国の西海岸で、外壁および躯体用のプレキャストコンクリートの設計から施工までを請け負っている。これまでに、話題の商業施設、駐車場、NBA向けバスケットスタジアムなどの大規模構造物のプロジェクトを手掛けてきた実績がある。

 これら一連のプロジェクトで、クラーク・パシフィック社は、設計から製作、現場搬入の一連のプロセスにおいて、効率的な工程管理を行った。この工程管理を支えたのが、「TeklaStructures」だ。

 「TeklaStructures」を活用して、製作の大部分のプロセスを標準化して、構造設計からプレキャストコンクリート・鉄筋の製作、調達、プロジェクト管理までの工程を効果的に統合した。この業務改善により、手戻りによる現場への影響を最小限に抑え、建設を迅速に行い、プロジェクト全体のコスト削減を実現した。

 元々、クラーク・パシフィック社では、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を活用しており、協力会社との調整や、プロジェクトモデルからの図面生成を行っていた。

 これにより、現場での納まりの確認や、エラーのない図面作成を実現したが、同時にプロジェクトの生産性を向上した。

 現在、クラーク・パシフィック社は、「TeklaStructures」を活用して、営業活動や入札、積算、設計開発、プロジェクト管理、サプライチェーンマネジメント、現場計画、施工までのプロセス改善に取り組んでいる。

 建築構造設計のデファクトスタンダードと言われる「TeklaStructures」だが、建設プロジェクトの生産性を向上するのは、ユーザーの活用次第とも言える。

 クラーク・パシフィック社は、ユーザーにおけるプロジェクトの生産性向上の良い見本を提示したと言えるだろう。





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