2019.11.5
オイル&ガスから洋上風力にシフトした
オフショア構造解析ソフト「SACS」 |
ベントレーのオフショアの構造解析ソフトウェア「SACS」はこの分野のデファクトスタンダードとして、幅広く活用されている。しかし、その対象分野は、従来のオイル&ガス分野から洋上風力発電分野にシフトしている。
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ラオウル・カープ 氏 |
「SACS」を担当する、バイスプレジデントのラオウル・カープ氏は「従来、『SACS』のビジネスは原油価格の影響を受けやすかったが、最近は洋上風力発電プラントの建設が多く具体化しており、この分野でのワークを強化している」と言う。
かつては、オイル&ガス分野中心に売り込んできた「SACS」だが、洋上風力発電プラントという新たな市場が生まれたことで、事業展開もシフトされてきた。
この背景には「SACS」もオフショア施設の延命化を可能にする機能が強化され、施設の長寿命化需要を掘り起こすことが可能になったという開発の成果もある。
日本では昨年12月に再エネ海洋利用法が整備され、法整備が整ったことから、今後、風力発電プラントへの積極的な投資が期待される。
日本市場について、カープ氏は「洋上風力の市場として注目されるのは中国だが、日本・台湾・韓国も注目している。洋上風力発電プラントで最先端を行くのは北欧だが、それをアジア地域が追随している」とカープ氏は指摘する。
着床式と浮体式の双方で期待される洋上風力発電プラントの建設プロジェクトだが、今後は、「SACS」に加え、オフショア用の統合シミュレーション「MOSES」、船舶用アーキテクチャツール「MAXSURF」を統合した「Open
Wind Power」という新製品の開発にも着手されている。
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