2019.7.24
プラントライフサイクルに注力し始めたヘキサゴンPPM
「HxGN SDx」シリーズでプラントライフサイクルに対応 |
ヘキサゴンPPMはこのところ、プラントのライフサイクル管理ソリューションの提供に力を入れている。
今年1月には、プラントの運転管理のためのソフトウェアでは世界的にリーディングカンパニーであるJ5インターナショナルを買収した。
プラントの新設需要はあるものの、いつまでも旺盛な需要があるとは考えにくい。またすでに稼働しているプラントは経年年数を経て、適切なオペレーション・アンド・メンテナンスを効率よく実施することが求められている。
こうした中で、ヘキサゴンPPMは、プラントのライフサイクル管理にフォーカスした製品ラインナップの強化に乗り出している。
「HxGN SDx」シリーズでプラントライフサイクルに対応 |
ヘキサゴンPPMのエンジニアリング情報管理システムは、プラントのメンテナンスの効率を最大限にして、プラントの運転ソリューションを提供するものだ。
プラントのライフサイクルには、設計・運転・メンテナンス・廃棄といった様々なステージがあるが、これらライフサイクルに渡って、すべてのプラントエンジニアリングの情報、物理的な設備の情報、プロセス、そして緊急事態の規制や安全性などの管理をITにより可能にするものだ。
この狙いから、ヘキサゴンPPMでは、「HxGN SDx Operations」「HxGNSDx Projects」「HxGN SDx Connector
forPlant Maintenance」を発売している。
「HxGN SDx Operations」は、テンプレート化された作業プロセスを通して、運転の効率性、安全性、規制遵守を保証するソリューションだ。変更を管理し、他のオペレーティングシステムとの相互運用を制御する。
プラントオーナーは、非構造化・非インテリジェントな大量の情報の管理に苦労しているが、ドキュメント、図面、データシートが組織全体の様々なファイルやデータベースに重複して存在していることがほとんどだ。そこで「HxGN
SDx Operations」は、実用的で効率が良い方法で、この問題に対処するクラウドベースの情報管理ソリューションだ。プラントの安全かつ、効率的な運転のために、この困難を克服し、オンプレミスのハードウェア、ソフトウェア、そしてシステムサポートなしで、情報の力を施設作業者に手渡す。パッケージサービスによって、クラウド環境で、資産情報にすぐにアクセスでき、情報内容は既存の施設スタッフ、地元のエンジニアリングパートナーまたはヘキサゴンPPM認定パートナーによって、維持される。
「HxGN SDx Projects」は、プロジェクトの関係者同士で安全に情報を交換することで、プロジェクトに不可欠で効果的なコミュニケーションとコラボレーションを提供するソリューションだ。プロジェクト全体のウェブベースの提出、検証、配布、およびデータと文書成果物のレビューを提供する。設備のデータ中心の「デジタルツイン」を表示し、ナビゲートして、関連するデータと文書を関連性から見つけることができる。電子ワークフロー、配布ルール、およびサブスクリプションにより、監査可能なトレーサビリティを備えた成果物の正確で一貫したレビューが保証される。正しい情報を見つけるためのコストと時間を削減し、重要な情報が適切な検査を受けることを保証、レビューに必要な時間を短縮する。その結果、プロジェクトのコスト、完成までの時間、そしてリスクが軽減される。
「HxGN SDx Connector for Plant Maintenance」は、「SAP PM」向けに設計されており、「SAP PM」内の資産情報と同期することで、施設構成データの最新性、正確性、完全性を維持するのに役立つ。また「HxGN
SDxConnector for Plant Maintenance」は、「HxGN SDx Operations」「SmartPkantFoundation」「SmartPlant
Enterprise forOwner Operators」の設備ライフサイクル維持管理製品とも連携する。
コネクタは双方向で、PPMソリューションで発生したタグ/エンジニアリング変更リクエストは、通知として「SAP PM」に送信される。同様に「SAP
PM」で機器の取り付け、または取り外しが発生すると、PPMシステムに通知される。このようにして、2つのシステムは、タグ、機能場所、機器レコード間の重要な関係の動機を維持できる。
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