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 2018.7.24
設計生産性を向上する、ベントレー「STAAD.Pro Advanced」
トーヨーインディアが、設計生産性を30%向上

 東洋エンジニアリング(TOYO)のインド現地法人のトーヨーインディアは、TOYOマレーシアで建設中のRAPID向けエチレンプラントの設計で、ベントレーシステムズの構造解析ソフト「STAAD.Pro Advanced」を使用して、設計の生産性を30%向上した。ユーザインタフェースに優れた構造解析ソフトで、プラント、建設など様々な業界で使用されているが、「STAAD.ProAdvanced」はクラウド環境「Bentley CONNECT」上で使用することでその他のソフトとの連携を取り、いっそうの生産性向上を実現できる。

 現在、マレーシア・ペトロナスが計画するRAPID(Refineryand Petrochemical Integrated Development)プロジェクト向けエチレンプラントを建設中の東洋エンジニアリング(TOYO)。このプロジェクトの詳細設計、資機材調達、建設を手掛けているのがインド現地法人のトーヨーインディアだ。

 トーヨーインディアは詳細設計にあたり、ベントレーシステムズ社の構造応力解析ソフト「STAAD.Pro Advanced」を使用、これにより、30%の設計マンナワーを削減し、生産性を向上した。

設計マンパワーを30%削減

 TOYOはこれまでに約40件のエチレンプラントを建設してきた実績がある。このエチレンプラントの設計には、パイプラックや架構設計において、様々な応力解析が必要だ。

 それら解析は、様々な箇所で行われるが、これらが標準化されることで、設計の生産性を大幅に改善できる。そこで、トーヨーインディアでは、「STAAD.Pro」と「STAAD.Pro Advanced」をシームレスに統合された環境で使用。これにより設計の生産性を改善した。

 トーヨーインディアでリードエンジニアを務めるアジャイ・マラテ氏は「反復する複雑な設計の確認だったが、これを一方通行で実現できた。同期しながらエンジニアリングを行うことで、マンパワーを30%削減できた」と言う。

 こうした設計の生産性の向上は、「STAAD.Pro Advanced」における新機能の追加によりもたらされた。

 「STAAD.Pro Advanced」は、従来ソフトの「STAAD.Pro」に広範な機能を追加したパッケージだ。静的線形解析、応答スペクトル、時刻歴解析、ケーブル解析、不整解析、プッシュオーバー解析、幾何学非線形解析などに対応し、規模を問わず、あらゆるプロジェクトのエンジニアリングニーズに応えることができる。

 特に、「STAAD.Pro Advanced」には、風、地震、雪、車両などによる荷重の自動処理機能がある。この機能により、構造物の正確な荷重解析作業に必要となる膨大な工数を削減できる。

 また、米国、欧州、北欧、インド、アジア各国の設計コードに対応しているため、プロジェクトの設計・荷重要件を簡単に調整できる。AASHITO(米国全州道路交通運輸行政官協会)、ASCE52、IBC、米国アルミニウムコードなどの特殊なコードについても、追加コスト無しで対応している。

他ソフトとの相互互換性を確保

 
 
 
  「STAAD.Pro Advanced」のディスプレイ
 そもそも、「STAAD.Pro」は、鋼構造物・鉄筋コンクリート構造物の解析・設計システムだ。

 有限要素解析・設計の幅広い用途に対応する統合ツールで、先進的なインタフェースと可視化機能を備え、日本(AIJコード)を含む各国の設計コードに対応している。静的荷重、動的応答、風荷重、地震荷重を受けるあらゆる構造物の解析に対応する。タワー、カルバート、プラント構造物、橋梁、競技場、海洋構造物など、多種多様なプロジェクトに適したFEM(有限要素)解析アプリケーションだ。

 最新のプログラミング技術で実現された使いやすいインタフェースを備え、新規ユーザのうち80%は、2時間以内のトレーニングで「STAAD.Pro」を効率的に使いこなせるようになる。

 またチュートリアルムービーに加え、モデリング、解析、設計にありがちな問題の解決法を示すオンラインヘルプや多数の例題も提供している。

 さらに、これまでに使用されてきた多数のコードを含め、鋼材、コンクリート、木材、アルミニウムの世界各国の設計コードに対応しているため、あらゆる地域のプロジェクトで使用できる。

 多彩な機能を持つ「STAAD.Pro」だが、単なる解析・設計専用アプリケーションではない。CADモデルのシンプルなインポートをはじめ、カスタムリンクの作成、「OpenSTAAD」を使用したサードパーティアプリケーションの開発まで、構造設計ソリューションの中核として機能する。

 ベントレーのプロジェクトコラボレーションシステムである「ProjectWise」の強力な機能と連携すれば、「STAAD.Pro」モデルの効率的な管理を実現できる。またISMインテグレーションで統合ワークフローを組み込んだ形の運用も可能だ。

世界各国の50の設計コードに対応

 「STAAD.Pro Advanced」は、構造グリッド、情報をハイライト表示するツールチップ、フレーム生成機能、および標準的な構造モデルのための、構造ウィザードを使用することで、すばやく正確にモデル作成できるユーザインタフェースに優れた点が最大の特徴と言える。もちろん、構造解析ソフトとしても設計の生産性向上を実現する様々な機能を搭載している。

 「STAAD.Pro Advanced」は、構造設計の解析ソフトとして、弾性解析、線形解析、P・デルタ解析、不整解析、動的解析、幾何剛性を考慮した固有値解析および定常解析オプションを含むモード解析、時刻歴解析、応答スペクトル解析など、様々な解析が可能だ。

 また25年以上の実績を誇る「STAAD.Pro」の解析機能である標準ソルバーに加え、最大100倍の高速処理が可能な新型ソルバーを搭載している。

 鋼構造設計では、日本の他、世界各国の50の設計コードに対応しており、鉄筋コンクリート構造設計では、日本の他に、世界各国の40の設計コードにバッチ処理またはインタラクティブなコンクリート設計モードで対応している。

 一方、ベントレーが長年に渡り、取り組んできた相互運用性(インターオペラビリティ)を生かした、他ソフトとの連携により、より生産性を向上することができる。

 クラウド環境で提供される「BentleyCONNECT」により、エンジニアリングワークフローに組み込んで、利用できる有用なプロジェクト管理機能が提供できる。

 また配管応力解析ソフトである「AutoPIPE」の解析結果のサポート反力を「STAADPro」の荷重として、自動でインポートすることにより、荷重作成の作業時間を大幅に削減できる。

 同時に「STAAD Pro」の架構モデルを「AutoPIPE」に読み込むことにより、配管と架構の連成計算が可能だ。

 「STAAD Pro」モデルや結果を利用して、ユーザ独自のアプリケーション開発を容易にするAPI機能を持ち、「STAAD Pro」を使用したモデル作成、解析実行と、独自に作成したインタフェースでの結果表示が可能だ。

 このほか、モデル内の接合部定義に力の解析値を含めておくことにより、先進的な接合部設計アプリケーションで利用できる「RAM(Reliability,Availability,Maintanability) Connection」に対応しているほか、床版を指定して「RAM Concept」へのリンクを設定することにより、最新のアプリケーションでRCおよびRTの設計・細部設定が可能だ。

「STAAD.Pro Advanced」には設計効率を向上させる機能が数多く搭載されている。



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