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 2018.6.18
ハネウェル、「つながる」複数拠点を守るサイバーセキュリティソリューションを発売 「ICSシールド」顧客の効率と安全確保を実現

 あらゆる物がインターネットでつながる「IoT」が注目されるのに伴い、コネクテッド「Connected/つながる」な環境が産業界でも広まってきた。が、コネクテッドな環境が、サイバー攻撃の標的になる可能性もある。このサイバー攻撃の対策は、IoTを進める産業にとっても、喫緊の課題である。

 サイバー攻撃への懸念が高まる今日だが、世界的な制御システムベンダーである米ハネウェルはこのほど、様々なプロセス制御ネットワーク、拠点をサイバー攻撃から保護するソフトウェアソリューション「ICSシールド」を発売した。


世界で100万代以上の産業用ノードのセキュリティ管理

 「ICSシールド」は、複数の物理的な拠点および、複数種のオートメーション機器がつながったICS(インダストリアル・コントロール・システム/産業用制御システム)環境を保護するシステムだ。トップダウン型のセキュリティ管理ソリューションで、1カ所のセキュリティオペレーションセンターから遠隔地にある複数の操業拠点のセキュリティを管理することができる。


 「ICSシールド」は、ハネウェルが2017年に取得したネクストナイン(Nextnine)社のICSシールド技術を統合、強化したもので、ICSのサイバーセキュリティのプラットフォームとして、最も選ばれているソリューションの一つ。現在、世界で100万台以上の産業用ノードのセキュリティを管理している。

 発売にあたり、ハネウェルのインダストリアル・サイバー・セキュリティ担当の副社長兼ゼネラルマネジャーであるジェフ・ジンデル氏は「世界中の産業界が効率性の向上を目的に、複数拠点のネットワーク化を進める中、ICS環境特化し、設計された複数拠点をカバーするサイバーセキュリティ技術には高いニーズがある。50年以上に渡り、産業界のインフラを支えてきた実績を持つハネウェルは、サイバーセキュリティにおいても、産業界で実証された、セキュアかつベンダーに依存しないエンタープライズ環境全体に向けたソリューションを提供することで、お客様のサイバーセキュリティの防護性を強化し、操業リスクの低減に寄与する」とコメントした。


セキュリティソフトの維持管理を請け負うサービスも提供

 ハネウェルは「ICSシールド」をソフトウェアとして提供するだけではなく、サイバーセキュリティのスキル・人材・リソース不足により、自社での運用が困難な企業に対して、「ハネウェル・マネージド・セキュリティ・サービス」も提供する。このサービスは「ICSシールド」のインストール、設定と、維持管理を請け負うもので、これにより、顧客は操業運用のみに注力できる。現在、世界で400以上の顧客がこの「マネージド・セキュリティ・サービス」を利用しているが、サービスを通じて、セキュアな遠隔システム、自動バッチ、継続モニタリング、インシデントレスポンスと、ファイヤウォールおよび侵入検知システムの管理を提供している。

 これら一連のサービスを利用することで、主要なセキュリティ以外の、わずかな隙間に存在するリスクにも対応する。また独自のIT向けソリューションとは異なり、産業サイバーセキュリティに特化した専門性に基づき、製造における優先事項とセキュリティ要件のバランスを最適化することができる。同時に、ハネウェルの専門家からの知識の継承による、顧客側での長期的なサイバーセキュリティ管理体制の構築にも寄与する。

 ハネウェルは、産業設備資産(アセット)、オペレーションと人々をデジタル時代の脅威から保護するサイバーセキュリティソリューションのリーダー的な存在で、産業サイバーセキュリティで15年以上、そして産業分野で50年以上の実績と専門性を組合せ、産業界で認められた、サイバーセキュリティ技術と、生産性、信頼性と安全性を最大化する産業に特化したノウハウを提供している。

㈱重化学工業通信社
 

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