2017.10.20
トプコン、ベントレーとの提携で建設業の生産性向上を目指す
ベントレー・システムズ シニアバイスプレジデント TED LAMBOO 氏 |
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TED LAMBOO 氏 |
トプコン・ポジショニング・システム社との関係が始まったきっかけは、ベントレーがリアリティモデリングソフトを扱うフランスのAcute3D社の買収でした。現在、Acute3D製品のリアリティモデリングソフトは「ContextCapture」として販売されています。
両社の関係は、「ステップ1」が、デジタルカメラやドローンに搭載したカメラで撮影した画像を取り込んで、モデル化することです。現在は「ステップ2」の段階にあるのですが、ここでは取り込んだモデルを活用しようとしています。工事が完工した時に、最終的なコンストラクションモデルをデジタルでハンドオーバーします。データの引渡しを設計から施工まで行い、最後にO&Mを行う施主にデータを引渡します。このプロセスを最適化するために、ベントレーとトプコンが、一緒にコンストラクショニアリング・アカデミーを設立して、トレーニングを開始することを発表しました。
今回のYII2017では、トプコンとベントレーの提携について、3つのリリースを発表しました。一つは、今申し上げたコンストラクショニアリングについてアカデミーを設置することですが、2つ目はデザインのオートメーション化、3つ目はデータのエクスチェンジや共有についてです。
データのエクスチェンジについては、トプコンの持つクラウドサービス「MAGNET」を活用しますが、そこにデータを入力する時に、当社の「iModel」を使い、互換性を確保します。「iModel」を使うと、結果的に「ProjectWise」と「MAGNET」のインテグレーションが完成します。
YII2017で、CTOのキース・ベントレーが「iModel2.0」を発表しましたが、これにより変更履歴をトレースできるようになり、よりスマートな工事が実現できます。
例えば、デザインの途中で工事が始まるとすると、デザインと工事をどのように統合するかという問題が起こります。これを実現することで、工事期間が短縮され、生産性を向上することができます。チェンジマネジメントをトレースする考え方は有効だと思います。
トプコンとベントレーが提携関係を強化することで、建設業の生産性はより向上するでしょう。
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