2017.10.10
ベントレー、シンガポール「The Year in Infrastructure2017」開催 「ProjectWise」の新バージョンを発表
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10月10日から、シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズの「サンズ・エキスポ・アンド・コンベンションセンター」で、ベントレー・システムズによる「The
Year in Infrastructure2017(YII2017)」が始まった。これまで、アムステルダム、ロンドンとヨーロッパで開催されてきたYIIだが、今年はアジアでの初の開催となった。イベントは10月12日まで開催される。
開催の前日、プレス向けに「MEDIA DAY」が設けられ、そこでベントレーの基本方針が示されるが、今年打ち出されたキャッチコピーは「Going
Digital」。
今回のYII2017では、ベントレーの多くの新ソリューションが発表されたが、その中で、まず、目に飛び込んできたのが、プロジェクトドキュメントソリューションである「ProjectWise」のクラウドバージョンである「ProjectWise CONNECT Edition」だ。
「ProjectWise CONNECT Edition」は、マイクロソフトが提供するクラウド環境「Azure」環境で稼働するが、今回のバージョンでは「マイクロソフト365」環境で稼働し、機能拡張が実現された。
マイクロソフト「Azure」環境で稼働する新「ProjectWise CONNECT Edition」は、エンジニアリングチームが共同で仕事を行う時に、サービスを横断的に統合できるソリューションとして開
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ProjectWise CONNECT Editionのディスプレイ |
発された。
今回の新バージョンでは、「Azure」とマイクロソフト「365services」の両クラウドサービスへの対応が可能になったことで、エンジニアリングと日常的な業務プロセスと企業そのものの生産性向上ツールの連携が可能になった。これにより、ベントレーの「ProjectWise」と「AssetWise」のデータが同じ環境で使用できる。特に「AssetWise」は、「ConstructSim」や「iModel
Hub」のデータを取り込んでいることがあるが、その場合でもデータ連携が可能だ。
一連の機能はコンストラクションマネジメントにも有効で、ユーザーの1社であるHDR社のバイスプレジデントであるロン・パーキンス氏は「『ProjectWise
Construction Management』と『ProjectWise Design Integration』の機能が統合されたことで、設計と建設の両チームのコミュニケーションが良好になり生産性が向上した」とコメントしている。
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