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 2017.4.27
インターグラフ、「CADWorx」で「BricsCAD」に対応
「AutoCAD」と「BricsCAD」の2種類のエンジンに対応

インターグラフはこのほど、ICAS(Intergraph CADWorx & AnalysisSolutions)製品の3次元CAD「CADWorx 」のエンジについて、ベルギーのBricsys社が開発した「BricsCAD」と従来の「AutoCAD」のいずれかを選択できるバージョンを発売した。

「CADWorx」は、インターグラフPP&M(プロセス・パワー&マリン)のICAS製品の3次元CAD。「AutoCAD」ベースの3次元CADとして、世界各地の建設・エンジニアリング市場で使用されてきた。このほど、最新バージョンの「CADWorx2017」から、「AutoCAD」と互換性がある「BricsCAD」にも対応したバージョンを発売した。このバージョンから、ユーザは、「AutoCAD」と「BricsCAD」の2種類をエンジンとして選択できる。

 BricsCADに対応した「CADWorx 2017」

インターグラフはこの1年間、「BricsCAD」をエンジンとして活用した時の動作確認を行い、今年4月に「BricsCAD」に対応した新バージョンの発売に踏み切った。


優れたコストパフォーマンス

「BricsCAD」は、2009年にベルギーのBRICSYS社により開発されたCADで、日本国内では、アルファテック(本社:大阪府 TEL:06-6300-0306)が総販売代理店として扱っている。

2Dツールとインテリジェント3Dダイレクトモデリングをネイティブ「dwg」上で、使い慣れた機能として統合しており、WindowsとLinux上で動作する。

またコストパフォーマンスは、「dwg」互換CADの中でトップレベルだ。価格は、最新バージョンの「BricsCAD V17」の場合、「スタンドアロン」であれば、Classicが6万2,000円、Pro7万6,000円、Platinum11万2,000円。これらのうち、「CADWorx」に対応しているのは、「Pro」と「Platinum」だ。同時に1年間のバージョンアップ権利、年間契約期間中のアップグレード版無償提供が付属している「All-In」、ネットワークライセンス管理サービスによる「ネットワーク」も用意されている。

また低価格でありながら、内部UNICORD化による多国語の併記記入や安定性でも優位性がある。実際「BricsCAD V17」は17言語に対応している。

さらに永久ライセンスで、日本で購入したライセンスが海外拠点でも使用でき、子会社へのライセンス譲渡も可能だ。

近年、大企業内のCADプラットフォームとして急速に採用数を増やしている「BricsCAD」だが、その理由としては、①「dwg」の互換性がある、②使いやすさ、③強力な国内でのサポート体制、④フレキシブルなライセンス管理、などが挙がる。

「BricsCAD」は、CADの置き換え、または増設時の際のベストなソリューションとして採用されている。

「AutoCAD」と高い互換性を持ち、多くのカスタマイズ開発ツールに対応し、ユーザ自身が「AutoCAD」でカスタマイズした、「MNU」「CUI」「CUIX」といったカスタマイズメニューファイルですら、「BricsCAD」で読み込んで活用できる。


より柔軟な使用が可能に

これまで「AutoCAD」をエンジンとして活用してきたインターグラフの3次元CAD「CADWorx」だが、「BricsCAD」も同様に活用できるようになったことで、「dwg」ファイルをより柔軟に活用できる。

「CADWorx Plant DesignSuite」は、インテリジェントな図面、データベース接続、先進的なレベルの自動化に加え、操作性に優れた図面化ツールを提供している。統合された、「AutoCAD」をベースにしたプラント設計のためのソフトウェア・シリーズだ。

「CADWorx」は、速く、簡単にセットアップできるため、すぐに設計を開始できる。また「CADWorx」と配管やベッセルのための解析プログラムとの双方向のリンクは、変更があった場合でも、図面、モデル、そして関連する情報を連続して同期を保つため、設計者とエンジニアが簡単に情報の共有を行うことができる。そして、大規模なモデルでさえ、「CADWorx」の早い処理と洗練されたユーザ・インタフェースによって、効率的に作業を行うことができる。

こうした特徴を持つ、「CADWorx」が、「AutoCAD」と「BricsCAD」の2種類のエンジンを持つようになったことで、よりフレキシブルな使用が可能になった。



㈱重化学工業通信社
 

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