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 2017.3.17
米トリンブル、最新バージョン 「Tekla Structures 2017」 をリリース
コミュニケーションとモデリングの効率を改善

米トリンブル社がこのほど、構造エンジニアリングから製作・施工のワークフローを効率化するBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトウェアである「Tekla Structures」の最新バージョン「Tekla Structures 2017」をリリースすると発表した。
テクラソフトウェアのBIMソリューションの開発を継続的に行うことで、構造エンジニアリング、工場における製作、現場施工の業務効率向上に取り組む。

 TS2017-次世代の鉄筋モデリング機能


生産性を向上

今回の最新バージョンの開発にあたった、トリンブル・ソリューションズの製品開発ディレクターであるヴァイル・ロウス氏は「新バージョンの開発では、コミュニケーションとモデリングの効率を改善することに焦点を当てた。その理由は、大規模プロジェクトや多くのプロジェクト関係者が関わる作業での、コアタスクの生産性に直結しているからだ。今回のリリースでは、革新的なツールが多数導入され、自動化への期待がさらに高まっている。ユーザーは、より広範囲に渡ってプロジェクト関係者と協力して、チーム全体が正確に単一な情報を共有して作業を進めることができるようになる」と言う。

「Tekla Structures2017」では、基本設計向けの直接変更機能の操作性が向上した。これにより、正確な構造モデルを、素早く、容易に作成できる。部材の検出と修正の処理速度がアップしたオーガナイザーをはじめ、即座にレポートを作成するツールの改良も行われている。

座標は、基準点を使用して共通の一貫性のある正しいものとなるため、意匠設計者とエンジニア間で連携したBIMワークフローを実現する。

 
  TS2017-オーガナイザー
 
  TS2017-階段の折れ板
コンクリート向けの機能として、新バージョンから次世代の鉄筋モデリング機能が採用され、様々なコンクリートの形状に対する鉄筋の作成と変更をより柔軟に行えるようになる。さらに、独自の打設ユニット機能により、打設に必要なあらゆる情報の管理と報告を効果的かつ容易に行えるようになる。

プレキャストコンクリートの製作においては、制作管理ソフトとのデータ連携の強化により、詳細設計と製作チーム間での情報管理がさらにスムーズになる。BIMモデルベースの製作工程計画を改善する新ツールであるパレタイザーは、プランニング時間を短縮し、設計・製作間における情報伝達時の人的ミスの発生を回避する。

新バージョンで正式にリリースされた鉄骨詳細設計向けの折れ板機能では、直接変更機能の完全サポートにより、複雑な折れ板でも、シンプルかつ直感的に編集作業ができる。螺旋階段のささら桁、四角から丸へと断面が変化するダクト、複雑な折れ形状のパネルなども作成できる。

また図面作成機能の強化により、形状設定がさらに容易で柔軟に行えるようになり、設計内容をより明確に伝達できるため、担当者間での意思疎通がスムーズになる。新しい2Dライブラリは、登録された図面オブジェクトを使用することで、繰り返し作成する必要がなくなるため、生産性が向上する。


BIMと構造エンジニアリングの先進的なワークフローを実現

トリンブルは、トリンブル・ビルディングス事業のポートフォリオの一環として、BIMと構造エンジニアリングの先進的なワークフローを実現するテクラソフトウェアソリューションを開発・販売している。先進的なソフトウェアからトータルステーションまで、建設向けの幅広いサービスのほか、建物の計画から設計、建設、運営までのライフサイクル全体を通して、最善の性能を発揮するソリューションを提供している。

トリンブル・ビルディングスが手掛けるソフトウェアである「テクラソフトウェア」は、設計・建設ワークフローの中心的な役割を担い、建設可能なモデルや情報のやりとり、自由なコラボレーションを実現するフローの構築を目指している。

またトリンブル・ビルディングスは、建物のDBO(設計・建設・運営)のライフサイクル全体の最適化フォーカスしており、トリンブル社のエンジニアリング&「コンストラクションセグメントに属している。

「Tekla Structure 2017」は、https://download.tekla.com/からダウンロードできる。







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