ベントレー・システムズ、クラウド上にオプショニアリングセンターを
開設したアナリシスデベロップ部門 2016.11.18 |
オフショア施設の解析ソフトでは、世界的なデファクトスタンダードでもある「SACS」。長年に渡り、「SACS」を手掛けてきた、上級副社長のフィル・クリステンセン氏だが、2014年半ば以降の原油価格の値下がりにより、オイル&ガス分野の「SACS」のユーザーにも大きな変化があったと振り返る。
|
フィル・クリステンセン(Phil Christensen)氏 |
「原油価格が高水準にあった時期には、オフショア施設のグリーンフィールド(新設)案件が多かったが、低水準になるとブラウンフィールド(改造・延命化)案件が増えた」と言う。
同時に構造物のアセットマネジメントに対応したソリューション「SACS for Structured Analysis」へのユーザーからの問い合わせも増えた。まさしく、オイル&ガス分野のオフショア関連ソリューションの浮沈は油価の影響を大きく受けた。
こうした中で、「SACS」が新たな市場として期待を寄せるのが、洋上風力発電設備だ。これまで、洋上風力発電の建設は風況の良いヨーロッパのオフショアが中心だったが、これからの期待は北アジア。最近、日本、韓国、台湾で相次ぎ、洋上風力発電セミナーを開催した。今後は、北アメリカも視野に入れた事業を展開する。また最近は、北米でも、洋上風力発電設備の設置が検討されており、この市場の開拓も重視している。
このアナリシスデベロップメント部門では「YII2016」開催中に、クラウド上に「オプショニアリング・センター」を開設すると発表した。ここでは、「SACS」以外にも構造解析の「STAAS」などのソリューションの機能が活用できるほか、RAM構造解析のユーザーに自動的なQAが可能になるサービスが提供される。
多様化するソリューション提供にも柔軟に対応している。 |
|
|
|