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                | ベントレー、リアリティ・モデリングのソリューションを拡充 「ContextCapture」と「Pointools」のサポートソリューションを拡充
 2016.5.23
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                | このところ、現実をモデル化する「リアリティ・モデリング」に力を入れているベントレーシステムズだが、その製品群も充実してきた。
 
 デジタルカメラの画像からモデルを作成する「ContextCapture」とレーザースキャナにより得られる点群データを処理する「Pointools」が基幹製品と言えるが、これらのソリューションにより得られたデータを処理するためのソリューションも充実している。一連の製品を使いこなすことで、空間情報をモデル情報として取得できる。まさしく、時代の先取りをしたソリューションがすらりとラインナップされた。
 
 
 
 
 
                  
                    去る5月19日にベントレーが開催した「CONNECTION EVENT」は、ベントレーが昨年から、マイクロステーションの提供するクラウドサービス「Azure」を利用したサービス「CONNECT」とともに、リアリティ・モデリングを中心とした最近のソリューションの紹介する内容となった。
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                      |  | 5月19日に開催された「CONNECTION EVENT」 |  
 ベントレーのリアリティ・モデリングの基幹製品は、言うまでもなく「ContextCapture」と「Pointools」の2つだ。
 
 
 
                
                  
                    
                      | ■ ベントレーのReality modeling ソリューション |  
                      |  |  「ContextCapture」は、デジタルカメラで撮影した画像を、ベントレーの3次元CADシステム「MicroStation」上でモデル化できるソリューションだ。軽量で携帯できるデジタルカメラで、誰にでも空間情報が取り込め、そのデータをモデル化する。元々、フランスのAcute3D社が開発した製品だったが、昨年2月にベントレーが買収を完了。その後、「ContextCapture」として販売されている。
 
 
 
                  
                    手軽に風景をデジタルカメラで撮影し、その画像データを3次元モデル化する。
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                      |  | 「ContextCapture」のディスプレイ |  
 これまで、風景をモデル化するには、大掛かりなレーザースキャナでスキャンし、それにより得られた点群データを処理する必要があった。
 
 こうした手間が不要で、容易に3次元モデルデータを獲得できる点が最大のセールスポイントだ。また、風景の中の特徴を抽出してモデルを作成しているため、ノイズを取り込まない。このため、ポリゴン数が少なく、処理が容易というメリットもある。
 
 かつて、レーザースキャニングデータと言えば、多くのノイズを取り込んでいるため、ワークステーションに取り込むと、一気にフリーズする問題があった。しかし、その問題を、新しい空間情報の取込方法で解決している。
 
 ベントレーが買収する以前から「Acute3D」という商品名で売られており、すでに、日本国内にもユーザーがいる。
 
 デジタルカメラの画像データからモデルを作成できるので、ドローンにデジカメを搭載して空間を撮影し、それをモデル化することもできる。しかもベントレーのMicroStationでモデル化でき、「I-model」により、インターグラフ社のSmartPlantやアヴィバのPDMSで取り込むこともできる。
 
 従来、レーザースキャニングにより得られた点群データを処理してモデル化していたが、デジカメやスマートフォンで撮影した画像までが活用できる。この手軽さは、急速な普及を予感させるものとして注目される。
 
 「Pointools」は、3次元レーザースキャニングにより得られた点群データを処理・加工するソフトウェア。ベントレーが2011年11月に買収により取得している。空中・車載・地上型を問わず、3次元レーザースキャナで獲得した大量点群データのマネジメントツールとして、データの参照、編集、ビジュアライズ、干渉チェックなどが可能だ。
 
 
 
 「ContextCapture」と「Pointools」の2種類のリアリティ・モデリングのソリューションを持つベントレーだが、これらソフトのデータを有効に活用するためのバックアップソリューションの品揃えも見逃せない。
 
 「InRoads」は、「ContextCapture」で取り込んだランドスケープのデータを基に、等高線、造成、縦横断面図、土光量計算に活用できるソフトだ。土木で利用されるCIMに有効な機能が揃っている。
 
 
 
                  
                    また「LumenRT」は、レンダリングやアニメーションに活用できるソフトで、「Context Capture」で処理したデータのビジュアル効果を高めるのに活用できる。一方、点群を処理する「Pointools」をサポートするのは、画像処理によるモデリングを行う「Descartes」だ。
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                      |  | 「Pointools」のデータを「Decartes」で処理したデータ |  
 ベントレーが近年、力を入れるリアリティ・モデリングだが、ソリューションのラインナップも充実している。
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