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                | ベントレー、AutoPIPE で CONNECT Edition バージョンアップでは、ASME への対応を拡充        2016.4.26
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                | ベントレー・システムズは、昨年から、各製品の「CONNECT Edition」によるクラウド化を進めている。このほど、配管応力解析ソフト「AutoPIPE」でも「CONNECT
                Edition」を発売した。発売に伴うバージョンアップでは、米国のASME規格への対応を充実させ、カナダのCSA規格にも対応した。クラウド環境で使用することで、従来以上に生産性が向上することが期待される。
 
 ベントレー・システムズは、昨年秋から主要ソリューションをクラウド環境で使用する「CONNECT Edition」を順次リリースしているが、このほど、配管応力解析ができる「AutoPIPE
                CONNECT Edition(v10.0)」を発売した。
 
 
 
 
                  
                    
                      | 生産性向上を実現する「CONNECT Edition」 |  「AutoPIPE CONNECT Edition」は、「Bentley CONNECT Integration」の持つ、複数の分野にまたがる個人や組織間の共同作業が可能になり、プロジェクトの成功と生産性向上を支援するという点では、他のソリューションの機能と同様の特徴がある。
 
 
 
                  
                    「Bentley CONNECT」で実現できるのは、①共同作業 ②相互運用性 ③標準化 ④スキル開発 である。
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                      |  | CONNECTED エンタープライズのイメージ |  
 また「CONNECT プロジェクトポータル」が組織にもたらす、4つのメリットとが挙げられる。
 
 そのメリットとは、
 ① プロジェクト作業を現場単位、アプリケーション単位、ユーザー単位で確認できる
 ② プロジェクトの作業中にユーザーとそれぞれの工数について把握できる
 ③ CONNECTEDプロジェクトと、その他のCONNECTサービスを管理
 ④「ProjectWise Project Sharing」「ProjectWise Project Performance Dashboards」
 「ProjectWise Issue Resolution Administration」を含む、新しい「ProjectWise
 Issue Resolution Administration」
 といった4つの「ProjectWise Connection Services」を利用できる。
 
 さらに「CONNECTED」ユーザーは、最新の「CONNECTED」製品を使用し、プロジェクトを遂行する。これにより、分散していた情報が、KPI(主要業績評価指標)と関連付けられて見やすく表示され、プロジェクトのパフォーマンスが向上する。
 
 こうした「CONNECT Edition」の特徴とともに、「AutoPIPE」の新バージョンとしての機能向上も注目される。
 
 
 
 「AutoPIPE CONNECT Edition(v10.0)」の主な強化項目は、「ASME B31.3-2014コード更新」、「Canadian
                CSA-Z662 2011&2015コード更新(オンショア&オフショア)など。
 
 「AEME B31.3-2014 コード更新」では、「Use Appendix(B31.3)」チェックボックスがグレー表示される。GUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)も更新され、新機能である「新しいオプションの“デフォルトセット作成”タブの複数の解析セット」を活用すると、複数の解析セット作成とそれぞれの重力と単一の熱荷重が算出される。
 
 またチェックボックス、各解析セットの“リフトオフサポートの削除”機能を活用すれば、サポートを削除して結果を得るための二つの解析パスを利用できる。
 
 
 
                
                  
                    
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                      | GUIの更新では、複数の解析セットの作成、 それぞれの重力と単一の熱荷重の解析セットが実現された。
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                      | チェックボックス、各解析セットの “リフトオフサポート”を削除して、 結果を得るための二つの解析パスが可能になった。
 |  重要事項としては、リフトオフワークフローに関するサポートの削除を検討すると、非線形ケースに関して、すべてのサポート荷重と熱応力を正確に計算する。「AutoPIPE」の短期応力の組み合わせは、モデル内の解析対象の解析セットをすべて定義された長期応力の組み合わせの最大の長期応力が常に使用できる。
 
 
 
                
                  
                    
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                      | サポートしているコード |  「ASME B31.4-2009&2012 Offshore Editionコード更新」において、2009年版には関連する変更はなく、「AutoPIP Eオフショア計算」は、2006年版と2009年版で変更はなく、同一モデルで、それぞれのコードを使用した結果は同じだ。しかし「ASME B31.4-2012 Offshore Calcs」は、2012年版オフショアコードB31.4はフープストレスの計算のため変更され、正誤表に赤字で修正された。
 
 「ASME B31.8-2014年版更新(オンショアとオフショア)」では、2014年版では、拘束配管での組み合わせ応力に関する変更があったが、B31.8のオフショア計算には変更が無かった。また「ASMEコードケースN755-1」の規定を「ASME
                B31.4およびB31.8コード」にも拡張した。
 
 「ASME Code Case N-755-1」については、HDPE(高密度ポリエチレン配管)は、ASMEコードケース「N-755-1」に従って使用されている。またHDPEの材料および応力チェックが利用できるようになった配管コードには、「ASME
                B31.4液体輸送システム用のコード(2006 edition 以降)」、「B31.8ガス供給および輸送コード(2003 editions 以降)」、「ASME
                B31.1発電用配管(既存)」「ASMEセクションⅢNCおよびNDのクラス2および原子力配管コード(既存)」が使用された。
 
 またオプションでは、HDPE埋設配管システムの応力を計算し、すべての結果を別々に出力レポートに表示する。
 
 HDPE材料用のオプションである「ASMEコードケースN-755-1を含める」が、これはシステムのモデルオプションで使用できる。また、HDPEパイプ材料で定義されたモデル内のすべての節点は、コードケース「N-755-1」の2011年に公表されたRevision1に定義された設計基準に適合している。同時に、HDPE配管材質は「HDPE-M11」材質ライブラリと「HDPE-P11」部品ライブラリを使用している
 
 
 
 「AutoPIPE CONNECT Edition」のリリースに合わせたバージョンアップでは、カナダの規格である「CSA-Z662 2011&2015」が追加された。
 
 ここでは、オンショアセクション「CSA-Z662」コードはセクション4、オフショアセクション「CSA-Z662」コードはセクション11で、いずれも変更は無い。材質ライブラリと配管部品ライブラリは、新しいコンポーネントライブラリ(AUTOCSAP)と同様に更新された。
 
 また今回のバージョンアップでは、「原子力クラス1配管のティーに関する機能強化」も行われた。ここでは、動的荷重ケースにおける座標返還は、モーダルレベルで行われ、これらのモーメント値の符号はプログラムから利用できる。
 
 さらに、「非線形荷重の組み合わせに対する整合性チェック」機能も向上した。「AutoPIPE」の非線形解析は、ユーザーが定義した非線形荷重シーケンスに基づいて、個々の荷重ケースの結果を生成している。ここでユーザーは荷重ケースの初期状態を定義する必要があるが、この機能強化により、荷重の組み合わせの検証が可能だ。
 
 
 
 今回のバージョンアップでは、XMLファイルをエクスポートし、PDMS(アヴィバ社製)などのプラント設計の他のソフトウェアにインポートできるようになった。形状データをXMLファイルにエクスポートして、PDMSなどのインポートするためのオプションが追加され、ニュートラルファイルをXMLファイルに変換する新しいスタンドアロンのアプリケーションが開発された。
 
 また「ASME B31コード」では、圧力硬化による、たわみ計数や応力集中係数の値の減少が考慮される。これに対し「AutoPIPE」は、圧力補正係数を適用して、たわみ計数と応力集中係数の値を自動的に計算する。同時に、ユーザー定義の応力集中係数値とベンドのたわみ計数に対して、圧力硬化の影響を考慮するかどうかを示すオプションが追加された。
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