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                | トリンブル・ソリューションズ BIMデータと測量データをスムーズに連携 トリンブル社の各種測量機器との連携を実現            2016.2.22
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                | 構造設計用3次元CAD「Tekla Structures」を扱うトリンブル・ソリューションズ社だが、今年1月にテクラから社名が変更された。2011年に世界的な測量機器メーカ、トリンブルの傘下に入りながら、長らく従来社名を使用してきたが、今年から、名実ともにトリンブルグループの一員となった。
 
 そのトリンブル・ソリューションズが提供する、フィールド情報のモデル化のためのソリューションも、測量機器メーカのグループ企業としての特徴を反映している。
 
 
 
 建物や構造物の建設現場において、設計データ通りに施工が進められているかは、重要な課題だ。この課題を克服するために、トリンブルグループでは、測量機器と構造設計用3次元CADの機能を融合したソリューションを提供している。
 
 トリンブルには、50年以上に渡り、積み重ねられてきた革新的な測距技術による、工事現場のあらゆる位置管理に優れた能力を発揮する工事測量用トータルステーション「ロボティックトータルステーション」がある。
 
 このステーションと構造設計3次元CAD「Tekla Structures」によるBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)データ間でスムーズな双方向の連携が実現されている。この連携を活用することで、「as-builtモデル」が持つ正確な設計データを部材製作、建て方、設備の施工に利用できる。
 
 具体的には、「Tekla Structures」で作成された正確なBIMデータをトリンブル製のフィールドコントローラに取り込み、そのデータをトータルステーションに出力し、直接、現場の位置出し作業に活用する。
 
 またレイアウトマネジャー機能を活用すれば、BIMデータ上でレイアウトポイントとレイアウトラインを作成し、それをフィールドコントローラに出力して、ポイントの位置を表示できる。ここで部材位置の計測ポイントが作成される。逆に、フィールドコントローラで測定した位置情報をモデルデータに取り込み、比較ができる。これにより、施工が正確に行われているか、確認できる。
 
 また墨出し作業を効率化するMEPシステムとの連携もスムーズだ。MEPシステムは、日々の作業量、進捗度をチェックしながら、現場の工程管理と品質管理に役立てることができる。このフィールドのデータをBIMデータと連携させることで、現場作業の効率化と同時に精度の向上を実現できる。
 
 
 
                  
                    
                      | ■ Trimble MEP との連携 |  
                      |  |  具体的には、モデルの入力データの取り付け位置にレイアウトポイントを作成し、それをMEPシステムに出力。現場ではレイアウト機器でレイアウトポイントの位置を表示。これにより、部材位置の計測ポイントを作成する。
 
 現場で部材位置のポイントを作成し、これをBIMデータに入力すれば現場の部材位置とモデルの部材位置を比較できる。この方法により設計情報と施工情報の一元化を実現できる。
 
 
 
                  
                    
                      | ■ モデルデータの現場活用 |  
                      |  |  さらに今年1月に発売された、画像計測ソリューション「Nivo-i」を活用すれば、鉄骨建て方とモデルデータとの連携や鉄骨出荷前検査とモデルデータとの連携が可能になる。
 
 
 
 トリンブルグループでは、これまでに、各種測量機器とBIMデータとの連携による、効率的な施工を実現している。
 
 実際、オーストリアのウィーン中央駅の建設を施工したアンガー社は、15mの高さに屋根部材を吊り上げて組み立てる作業に、「Tekla Structures」のBIMモデルから出力した正確な位置情報を活用した。
 
 ここでは、現場で仮組した構造物の測定データを「Tekla Structures」にインポートしてモデルとの誤差を確認し、調整後のデータをトータルステーションに出力し再計測するという作業を繰り返しながら、正確な建て方作業を行った。
 
 この事例では、BIMデータと計測データを手動で入力する必要がなく、双方向に読み込みが行えるため、作業時間と工数の削減に効果を発揮した。
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