ベントレー・システムズ
写真からモデルを生成する「Context Capture」と高速点群処理の
「Bentley Pointools」を品揃え リアリティモデリングに注力 2016.2.22 |
「フィールド情報とモデル情報の統合」という点では、ベントレー・システムズは、「Context Capture」と「Bentley Pointools」の二つのソリューションで対応しているが、「Context
Capture」は写真から詳細な3Dモデルを自動生成し、「Bentley Pointools」は、3次元レーザスキャニングにより得られた点群データを処理するソリューションだ。
写真からモデルを生成する「Context Capture」 |
「Context Capture」は、複雑な3次元モデルを単純な写真を使って迅速に生成できる。様々な種類のインフラストラクチャプロジェクトの既存の状態をモデル化でき、高価な専用機材が無くても、高精細な3次元リアリティモデルを簡単に作成し、既存の状態に関する詳細なコンテキストを得ることができる。
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Context Capture のディスプレイ |
数cmのオブジェクトから都市全体に至るまで、あらゆる規模の3次元モデルを簡単かつ正確に生成できる。
生成される3次元モデルの精度に上限は無いが、精度は入力される写真の解像度により決まる。
ベントレーの基幹CADソフトである「MicroStation」内で、ネイティブで使用できるファイル形式を含め、様々な形式の情報を一貫した方法で簡単に共有し、デスクトップやモバイルデバイスからアクセスして利用できるため、既存の状態に関する、豊富なモデルを利用・共有することで、任意のCADワークフローやGISワークフローで活用できる。
「MicroStation」以外のCADデータに取り込むには、ベントレーの「i-model」を介して、データ交換もできる。このため、「MicroStation」以外のCADデータでも、データをハンドリングできる。
「Master」と「Engine」という二つの主要モジュールがあり、「Masterモジュール」は、入力データの定義、設定の処理、処理タスクの送信、進捗の監視、結果のビジュアル化を行う、グラフィカルユーザインタフェースを提供する。
「Engineモジュール」は、ユーザ操作を要することなく、コンピュータのバックグランドで実行され、大領の演算処理が必要なアルゴリズムを実行する。このマスター/ワーカー型のパターンにより、数台のコンピュータで複数の「Context
Captureエンジン」を実行し、共有ジョブキューで処理を実行するグリッドコンピューティングが可能になり、処理時間が大幅に短縮できる。
高速点群処理が可能な「Bentley Pointools V8i」 |
「Bentley Pointools V8i」は、3次元レーザスキャニングにより得られる点群(ポイント・クラウド)を直感的に消去やグループ化などの前処理ができ、下流工程のアプリケーションでの再利用を容易に実現するソリューションだ。主要メーカのレーザスキャナから点群をインポートできるため、スキャンからモデル化へのワークフローを合理化できる。
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Pointools のディスプレイ |
ポイントクラウドエンジンに「Pointtools Vortex」を採用し、大量のポイントクラウドの処理を実現している。ユーザは何十億個のポイントから成るデータセットを操作して、シーンパラメータを対話的に管理し、ネイティブ形式のポイントクラウドPODモデルを高速にロード/アンロードできる。
リアルタイムに高パフォーマンスストリーミングを使用することで、ポイントクラウドの密度、明瞭度、詳細レベルを視覚的に最大化すると同時に、高い表示パフォーマンスを発揮する。
主要メーカのレーザスキャナをはじめ、テクスチャ処理済みの3次元モデル、また2次元モデルでは、「DXF」「DWG」「SHP」の各ファイルからインポートできる。
またポイントクラウドの資格化については、自由にブレンドできる多彩なシェーディングオプションを利用できる。このため、作業の進行と同時にデータを視覚化しやすくなり、高品質のイメージやムービーコンテンツを制作することができる。 |
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