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テクラ、トリンブル・ソリューションズに社名変更
1月1日付、グループコラボレーションを強化       
     2016.1.6

構造設計用の3次元CAD「Tekla Structures」の テクラ は1月1日付で、社名をトリンブル・ソリューションズに変更した。すでに、2011年にトリンブルグループの一員となっていた同社だが、グループコラボレーションの強化を目的に社名を変更、新たなスタートを切った。

グループコラボレーションを強化

トリンブルは、1978年に米国カリフォルニア州に設立された、世界最大手の測量機器メーカー。建設・土木業界で活躍する、世界中の企業や政府関係者の生産性向上に役立つ各種テクノロジーを保有している。

 
  Tekla structures の全体モデル
 
  Tekla structures の詳細モデル 
そのソリューションは、調査・建設・農業・保有車両や資産の管理、安全確保、マッピングなどの位置情報を活用するアプリケーションにフォーカスしている。

GPSやレーザ、光学といったポジショニングテクノロジに加え、ユーザのニーズに特化した様々なソフトウェアやコンテンツ、現場とオフィスの連携をより強化するためのワイヤレステクノロジーなど、幅広い分野にその技術は応用されている。日本にもニコン・トリンブルがある。


トリンブル・ソリューションズの属する、トリンブル・ビルディングスは、建物のDBO(デザイン・ビルド・オペレーション)のライフサイクルにフォーカスしているグループで、コミュニケーションやコラボレーションを効率化する強力なソリューションを持ち、生産性向上や無駄の削減、スケジュール・予算・不動産ポートフォリオの最適化に注力することで、業界に変革をもたらそうとしている。

ターゲットを明確に定めたソリューションを使用することで、施主や建築家、構造設計者、建設会社は、より迅速で効率的にプロジェクトを実行できるようになる。

世界の150カ国以上で使用されているトリンブル・ビルディングスのソリューションは、すでに、インフラ整備および設計・施工・運営の手法を大きく変えている。


「Tekla」の商品名は継続

社名変更にあたり、トリンブルのストラクチャ部門のゼネラルマネジャーであるリスト・ラディ氏は「トリンブルが専門知識やテクノロジー、さらには製品開発への大規模な投資により、われわれは建設のワークフローを確信するための、これまで以上に優れたソリューションを提供できるようになる。ブランド名は、われわれの会社やビジョンのポートフォリオをより強固に連携させることで、われわれはよりいっそう、建設業界のユーザに貢献できることを確信している」と、語った。

また、日本法人のトリンブル・ソリューションズの社長である、宮本信太郎氏は「新たなブランドのもとで、日本市場のユーザの期待に応える製品開発とサポートをよりいっそう向上しなければならないという緊張感とともに、革新的な製品、技術、運用を提案できるという興奮も感じている。トリンブルブランドは、デジタル技術と高精度の計測技術を融合した新たな製品を日本市場へと加速的に導入する。建築、土木、インフラなど、広範囲な建設分野をデジタル情報でつなぐことで、難易度の高い設計内容を高精度かつ適切な工期、コストで実現することを目指す」と、コメントした。

従来のテクラのユーザには、引き続き、高品質なサポートとサービスに加え、新しいテクノロジーを利用した、革新的な製品が提供される。また、世界中で幅広く認知されている「テクラ」の名称は、引き続き、製品やサービス名として使用される。このため、建築・プラント業界において、長年に渡って使用され、構造設計用3次元CADのデファクトスタンダードとして普及してきた「Tekla Structures」の名称はそのまま使用される。

日本法人であるニコン・トリンブルとの関係は従来通りで、それぞれ独立した法人として事業を展開する。














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