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                | 注目集めたハンディスキャナ「DPI-8」 米ドット・プロダクト社製、ミルトスが国内で販売        2015.12.25
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                | 米国の ドット・プロダクト社 が提供するアンドロイド・タブレット一体型高精度3Dハンディスキャナも「SPAR 2015P」では、注目されていた。
 
 
 
 
 
                  
                    ドット・プロダクト社のハンディスキャナ「DPI-8」3Dスキャナは、アンドロイド・タブレットを使用しているため、パソコンでデータの処理をすることなく、その場で3D計測したデータを確認できる。
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                      | ハンディスキャナ「DPI-8」 |  
 対象物にマーカーを貼り付ける必要がなく、計測物の表面形状を自動で捉え、点群データを作成する。片手で、持ちながらスキャンできるため、あらゆる場面で高精度
 の計測が可能だ。
 
 最大撮影距離は3.5m、移動しながらであれば、大規模な計測物の全体が計測可能。また取得したデータをUSBやWi-Fiにより、データの送付が可能だ。GPS地図データにより、計測した地点データも記録されるため、場所の特定も可能だ。
 
 
 
 「DPI-8」3Dスキャナは、わが国では ミルトス によって提供されているが、「SPAR 2015P」では、し尿・汚泥処理場における計測事例が紹介された。
 
 この計測事例では、計測 → 点群取得 → トラッキングエラーの復元・再計測 → 計測終了 → 座標入力・設定 → PTX変換、という順序で計測が行われ、取得されたデータは、点群解析されたが、その手順は、点群入力
                → 配管・機器モデル作成 → DWG変換、で行われた。
 
 
 
                  
                    こうして得られたDWGファイルは、3次元CAD → 入力 → 干渉チェック → 改良設計、という手順で進められた。
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                      | 「DPI-8」で得られたスキャニング画像 |  
 「DPI-8」3Dスキャナにより得られた点群解析データは、ウニークス社 の点群解析ソフト「ププルピット」で処理が行われ、ノイズ除去と平滑化が行われた。この方法で、給水槽と配管、タンク上面と配管、
 ポンプなどの計測を行った。
 
 「DPI-8」による、計測・データ処理・寸法計測の流れは、
 ①「DPI-8」による計測を行い、望みのデータが入力されているかを確認
 ② 点群解析ソフトへデータを読み込み
 ③ 必要な寸法、直線などでフィッティングできる場所はフィッティングを行う
 ④ 必要な寸法を計測
 一連の計測結果により、いくつかの結論が導かれた。
 
 総括としては、
 ① 今回の計測で適度な大きさの機器・配管・躯体の寸法計測のためのスキャンには有効
 であることが分かった
 ② スキャンデータ処理は点群解析ソフトで切り取り、平滑化・ノイズ除去・フィッティン
 グなどを用いて利用できる
 ③ 事前準備・計測・点群解析は技術的な問題は無く、また時間はかからない
 ④ プラント保守の業務に関しての点群ソフトの機能追加が必要であれば、今回の使用し
 たウニークス社の「ププルピット」では可能
 という結果が出た。
 
 「DPI-8」は使いやすく、誰でも2時間ほどのトレーニングを受ければ使用できる。精度は、レンジ1mの場合2mm・最大誤差4mm。これまで、本格的なレーザースキャナーであれば、現在、最も低価格な物でも、日本国内で入手可能な物は約500万円が必要だ。
 
 しかし「DPI-8」はハンディスキャナで、機能面では劣るものの、価格は95万円(税抜き)だ。またミルクスでは、「DPI-8」とウニークス社の点群解析ソフト「ププルピット」(税抜き100万円)をセットで2016年3月31日までに申し込めば、100万円(税抜き)で提供する。
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