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 ベントレー・システムズ「The Year in infrastructure 2015 Conference」会議レポート
 今後の開発でより重要になるコラボレーション         2015.11.25
 「CONNECT」に重要なインターオペラビリティ
 バイスプレジデント(建築・エレクトリカル・プラント担当) ケン・アダムソン氏

ENN 最近のソフトウェア市場で、何か特別な変化がありますか。
ケ ン 背景には企業の持つ組織の問題があると思いますが、ソフトウェア同士が統合されることが増えたと感じています。

ENN そうした中で、昨年アナウンスして今年9月に製品化された「Bentley CONNECT」はクラウド環境で複数のソフトを活用して、データ統合が可能です。時宜を得た開発だったのではないでしょうか。

ケ ン
 
  ケン・アダムソン氏
クラウド環境で、複数のソフトを統合的に活用することで、新たなソリューションを得ることができます。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の製品に、「AECO Sim」という製品があるのですが、このソフトウェアでは、建築設計とエネルギー解析やエネルギー活用のシミュレーションと2種類のソフトウェアがありますが、クラウド環境では、これらの機能を統合しながら活用できます。

今回の「Be Inspired」のアワードのファイナリストでも、多くの事例が報告されました。

ENN 「Bentley CONNECT」の発表から1年が経ちました。ユーザからの反応はいかがですか。

ケ ン クラウド環境で複数のソリューションを統合できる点が評価されており、多くのユーザがクラウド環境で使用できることのメリットを感じています。一部の市場では浸透が遅れていますが、欧米を中心とした市場では、多くのユーザに受け入れられています。

ENN ベントレーは歴史的に一貫して、インターオペラビリティを重視してきました。この方針が「Bentley CONNECT」の製品化において、大きな意味を持ったように思います。

ケ ン CTOのブッピンダ・シンは「インターオペラビリティを重視してきたため、『Bentley CONNECT』を開発しやすかった」と言っていましたが、統合するということではインターオペラビリティは非常に重要でした。

ENN 過去数年、プロジェクトは大型化してきましたが、この傾向はソリューションの開発にどのように影響しましたか。

ケ ン プロジェクトのドキュメント管理システム「ProjectWise」の強化を図ってきましたが、「ProjectWise」は、異なる場所で、情報共有できるソリューションで大きな組織で活用されてきました。最近は、「ProjectWise」をグローバルスタンダードとして活用されるお客様も増えています。

ENN 昨年後半から、原油価格が値下がりしています。この状況変化により、特別な変化はありましたか。

ケ ン 大きな変化を感じたわけではありませんが、石油化学関連のお客様からの問い合わせが増えました。その背景には、原油価格が上昇して、オフショアのエネルギー開発や石油・ガスの井戸元の開発の影響を受けたものの、下流の石油化学分野については、「追い風」になったことがあると思います。

ENN 「O&Mのビジネスチャンスが増加した」と聞きましたが。

ケ ン 当社は、2012年にAPM(アセット・パフォーマンス・マネジメント)のソフトウェア「Ivara」を取得していますが、このソフトウェアの取得に伴い、ブラウンフィールドのプロジェクトの機会に接することが増えました。

こうしたポートフォリオを持っていることもあって、原油価格の値下がりに伴い、多少の影響は受けましたが、大きな影響は受けていません。

ENN 今後の開発で重視することは何ですか。

ケ ン 今後は、ソフトウェアを単独で開発するのではなく、コラボレーションやシェアリングについて考える必要があります。クラウド環境が一般的になったことで、開発方針も変わってきます。















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