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 SPAR 2015J「第11回 3次元計測フォーラム」開催
 過去最大規模で開催、900名が参加
                   2015.6.4

スパーポイントリサーチ 河村代表による
オープニングセッション
 去る6月3・4日の両日、川崎市産業振興会館で 「第11回3次元計測フォーラム」 が開催された。

 11回目となる今回は、登録した参加者約900名、展示会の出展者は30社を数え、過去最大規模となった。 会場も1階メインホール、4階第1展示場、9階第2展示場と3フロアを借り切っての開催となった。

 3次元計測が世の中に登場した当時は、CADデータを持たないプラントを3次元レーザスキャニングによる計測し、as-builtモデルを作成することなどに使われていたが、最近はUAV(無人航空機)にレーザスキャーを搭載して、地形やインフラやプラントの建設サイトなどを測量することにも活用されている。その使用領域が拡大したことから、幅広い用途に利用されるようになった。

 初日のオープニングセッションでは、主催者のスパーポイントリサーチ社の河村 幸二代表が「社会インフラ開発、インフラの維持管理のニーズの高まりに伴い、この数年、年率11.2%市場が拡大している」と、ARCアドバイザリーグループのデータを元に、市場規模の拡大状況について説明した。

 また今年4月に米ヒューストンで行われた、スパー・インターナショナルのトピックスとして、3次元計測の装置を装備した「SmartHelmet」や、レーザスキャナなどの価格破壊の状況についても言及した。

 またリアルとヴァーチャルを融合したホログラムルームについても、新たな試みとして紹介された。すでに3次元計測が世の中に登場して10年以上が経過しているが、これまでに様々な計測データがビッグデータとして存在する時代になった。今後は、このビッグデータを活用することで、AI(人口知能)が人間の経験を蓄積し、人間を超える判断能力を持つ可能性もある。この可能性に挑戦するのに、3次元計測の技術を重要な役割を果たす可能性も出てきた。

 かつて、3次元計測は計測精度の問題が指摘されていたが、数年前から、「精度が悪くても、使える所には使う」というように、考え方が変わってきた。こうした歴史的経緯を経て、3次元計測技術は新たな拡大の時代を迎えたと言えるだろう。

















㈱重化学工業通信社
 

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