PTC、「PTC Mathcad Prime 3.1」をリリース
PTC Creo 3.0との拡張連携機能を含む最新版 2015.3.24 |
PTCはこのほど、重要な計算や設計意図を分析・計算・ドキュメント化し、共有するための技術計算ソフトウェアソリューションである「PTC Mathcad
Prime 3.1」をリリースした。新バージョンでは、技術計算と、PTC Creo 3.0(製品設計ソフトウェア群)および他社製ツールを含む、アプリケーションやプロセスとの連携をさらに拡張している。
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PTC Mathcad入力画面 |
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PTC Cero - PTC Mathcadパラメータ |
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リレーション入出力 |
「PTC Creo」との連携が拡張された、この機能は「PTC Mathcad Prime 3.1」のワークシートを部品または、アセンブリ単位で直接CADモデルに埋め込むことを可能にしており、ワークシートを埋め込むことで、モデルとともに、自動的に維持される設計意図の記録がさらに改善され、計算結果を用いて「PTC Creo」のジオメトリモデルを駆動し、「PTC Creo」のパラメータを「PTC Mathcad」の計算入力値として利用できる。強力な機能を有するデジタルエンジニアリングノートとして、この新たな機能は、設計ナレッジや設計意図を「PTC Creo 3.0」のモデル内で素早く、簡単にドキュメント化する。
製品設計開発の受託サービスを提供する、PTC代理店であるボストン・エンジニアリング社は、長年に渡る、「PTC Mathcad」ユーザで、設計仕様から技術計算までの製品開発のライフサイクル全体に渡り「PTC
Mathcad」を活用している。
既存のCADモデルから、新たなバージョンやモデルを作成する際、以前は、計算ファイルを更新し、新たな製品に紐づける必要があったが、「PTC Mathcad
Prime 3.1」の活用により、ワークシート「PTC Creo」モデルに部品または、アセンブリ単位で直接埋め込むことが可能になった。 それがモデルの一部となり、部品やファイルから利用されるリビジョンの一部として記録される。
ボストン・エンジニアリング社のアドバンスト・システムズ・グループのマイク・コンリー氏は「開発中の部品やアセンブリと、計算内容とのリンクが可能なことは、二つの異なるファイルの管理工数が不要になるため、有益」と述べている。
さらに「PTC Mathcad Prime 3.1」では、設計者および設計チームが重要な設計や技術的ナレッジを記録し、意思疎通するためのシングルソリューションを目指した、新たな機能が盛り込まれている。
新たな機能とは、
①API機能:「PTC Mathcad Prime 3.1」と、他のCADツール、設計ソフトウェア、
解析ツール、PDMシステムなどの各種アプリケーションとの連携
②大規模データの取扱:解析対象データはすべての物理メモリを活用、システム上の
上限がない
③ワークシートテンプレートライブラリ:メカ、エレキ、土木・構造物、化学、
応用数学、教育分野で700を超えるテンプレートを用意
④他のツールとの連携:Prode(物性)、CoolProp(流体特性)との連携、HDF5
ファイルの読み書き、ODBC対応データベースへの読み書き、マトリクスをC++
コードにエクスポート、など。
「PTC Mathcad Prime 3.1」はすでに提供が開始されており、
下記サイトからダウンロードできる。
https://support.ptc.com/appserver/auth/it/esd/index.jsp |
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