テクラ、最新バージョン「Tekla Structure21」をリリース
相互運用性と使いやすさを改善、プラントエンジニアリングの
ワークフローを向上 2015.3.16 |
テクラは3月12日、業務効率をいっそう向上するBIMソフトウェアの最新バージョン 「Tekla Structures 21」をリリースした。
図面設定機能、相互運用性、使いやすさ、パフォーマンスが改善された新バージョンは、産業プラントや商業施設の建設プロジェクトにおける、設計から製作、建設のワークフローを改善できる。
さらに、構造設計事務所や建設業者、ファブリケーターに大きなメリットをもたらすだけではなく、関係者間での精神的なコラボレーションを強化する。 |
「先進的なコンセプトとして導入されたBIMは、最近10年ほどで、あらゆる構造物のデザイン、エンジニアリング、建設における必要不可欠な要素になっている。 われわれはこれからも、BIMのさらなる進化を追求し続ける。 新バージョンは、プロジェクトチーム内のコラボレーションのさらなる強化と生産性向上、また全プロジェクト関係者間でのコミュニケーションの円滑化を可能にする。 それにより、構想段階から施工までの期間を短縮し、設計・施工の効率化や建造物の品質向上を実現する」と、テクラの上級副社長兼CEO代行で、トリンブル社ビルディング・ストラクチャー部門のゼネラルマネジャーであるリスト・ラティ氏は語る。
ここに、高度なコラボレーションとワークフローを実現する新機能を紹介する。
新バージョンでは、IFC、DGN、DWG、SKP形式で取り込んだ参照モデル
の取扱がさらに容易になり、関係者間のコラボレーションを促進する。
(2)プラントエンジニアリングのワークフローの向上 |
インターグラフ社のSmart3Dとの互換性の向上により、モデル情報の受け渡しが
よりスムーズになり、またアヴィバ社のPDMSとの新たな双方向リンクが実現
し、情報伝達や変更箇所の管理がより効率的になった。
こうした産業プラント向け設計ソフトウェアとの統合により、工場施設や海洋構造
物の建設プロジェクトにおける相互運用性がこれまで以上に向上する。
(3)意匠・設備設計とのスムーズなデータ統合を実現 |
オートデスク社の「Revit Architecture」と「Revit MEP」、そしてトリンブルの
「Sketch Up Pro」とのスムーズなデータ統合の機能が強化されたことで、意匠や
設備の設計チームとのコラボレーションをより効率的に行うことが可能になる。
補助円、参照点の作成やカスタムコン
ポーネント(部材)の配置操作を直観的
かつ容易に行うことが可能になる。
また、オーガナイザーを利用し、正確な
オブジェクトベースのモデルデータから
材料の積算を行うことができる。
各図面ビューに対する個別の設定が可能になり、図面設定の入力と確認がいっそう
容易に行えるようになった。 さらに、ボルトや埋め込み材といったユーザ独自の
標準部材に対して、カスタマイズした寸法を与えることができる。
現場打ちコンクリートのモデリングと打設や打ち継ぎの変更操作をより容易に、
かつ正確に行うことができ、打ち継ぎ箇所を指定した後でも、区切られた、
それぞれの部材にコンクリートの打設情報がそのまま移行されるようになった。
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