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  プラントコストインデックス 「ENN-PCI」 2017年 第1四半期
AACE International 日本支部
ENN-PCI 委員会

1. はじめに

2017年第1四半期(1〜3月期)のプラントコストインデックスENN−PCIを算定し、2000年からの推移を図1に示した。

2015年第2四半期以降のPCIは(コスト要因)、(コスト+需給要因)とも横ばいであったが、2017年第1四半期からは円安、原材料の高騰、世界的な市場の好転により両者とも上昇し続けている。


 図1 プラントコストインデックス ENN−PCI の推移


2. ENN−PCI物価指数の見直し

ENN-PCIに採用している日銀の物価指数は本年より2015年基準に改訂された。いくつかの品目が統廃合されたため、それに伴い採用する品目の見直しを行った。



3. ENN−PCI(コスト要因)

材料費の厚板やステンレス鋼板は昨年以降下落してきたが、2016年10月以降上昇に転じている。

建設業界は需要増加により大幅に収益が向上し、今後もこの傾向が継続する。

先行指標の鉄鋼主原料(原料炭、鉄鉱石)は2016年第3四半期で底を打ち、第4四半期以降は乱高下している。メーカーは今後の値上げを模索している。

 表1 反応器類(コスト要因PCI)


4. ENN−PCI(コスト+需給要因)

過去の不況期の大幅人員削減が影響し労働需給のミスマッチを伴う極端な人手不足によりPCI(コスト+需給要因)バブルとなっている。

PCIバブルは、建設場所、規模、プラントの種類、受注者の立ち位置(主契約者、下請け、孫請け等)、契約条件によって異なるが、現状は高コスト体質になっている。この状況を改善するには、国内の労務者訓練の充実と外国人労働者の受け入れなしには解決できない。

東京および関東地区の工事費は震災復興や東京オリンピック関連で高騰しているが、その他地域とは大幅な格差がある。

わが国は1990年のバブル経済崩壊以降、上がっていない付加価値労働生産性を高めることを、各企業が国、業界とともに取り組むことが喫緊の課題である。


 ■プラント計


5. PCI上昇の影響

わが国のPCIは大幅に上昇した。この結果、国内のプラント関連業界および建設業界の収益は大幅に向上している。今後もこの状況が続く。一方、海外向けのプラント業界は競争力低下で大幅に業績を下方修正した。


6. 原油価格の影響

原油価格は、2014年半ばから大幅に下落し、現状のWTI原油価格は45ドル/バレル程度で上昇要因が見当たらない。原油価格の下落は石化関連プラントが減少、プラント価格の下落により業界は業績を大幅に下方修正した。特に、原油価格の動向は輸出プラント業界にとっては極めて重要な要因である。現状の原油価格では回復の目途はなく、今後も業績改善の見通しは立たない。


7. 国内の設備投資動向

IMFの世界経済の実質成長率は2016年が3.1%、2017年は3.4%を予測しているが依然として緩慢な回復基調である。

各企業は世界経済の先行指標となるマネーマーケット(債券相場、株式相場、商品相場等)を予測し、自社のビジネス環境を的確に評価・決断する必要がある。

日経平均株価は2017年6月に再び2万円を超える高値となった。円相場は各企業の想定レートより10円程度円安に振れている。


8. ENN−PCI(コスト要因)およびENN−PCI(コスト+需給要因)

ENN−PCI(コスト要因)およびENN−PCI(コスト+需給要因)の分類別の指標をそれぞれ表2、表3に示す。

ENN−PCI(コスト+需給要因)は最近のプラントの受注状況を勘案し2014年第1四半期から若干下方修正した。


  ・表2 ENN-PCI(コスト要因:2000年基準)PDFをダウンロードする
  ・表3 ENN-PCI(コスト要因 + 需給要因:2000年基準)PDFをダウンロードする

  
※PDFを御覧頂くには、ENN「プラントコストインデックス ENN-PCI」(7月25日号66頁)に
   掲載されているユーザー名・パスワードの入力が必要になります。


  ※ AACE International は米国に本部を置く国際コストエンジニアリング推進協会
   (The Association for the Advancement of Cost Engineering International)である。
   その日本支部(略称JSCE:Japan Section of AACE International)がENN-PCI委員会を設立し
   ENN-PCIの執筆を担当する。 ご参考:
http://www016.upp.so-net.ne.jp/JSCE/



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 株式会社 重化学工業通信社 営業部 TEL:03-5207-3331 faq@jkn.co.jp