Cover Story 2024



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※本文は一部を抜粋したものです、詳細はENN誌をご覧下さい。

 【2024/7/10日号】
「メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2024」開催
「持続可能なプラントEXPO 2024」も同時開催、小社企画の特別講演会にも注目
7月24日から26日までの3日間、日本能率協会は東京ビッグサイトで、「メンテナンス・レジリエンス TOKYO 2024」(東4~6号館)と「持続可能なプラントEXPO 2024」(東7ホール)を開催する。開催期間中は、「メンテナンス・レジリエンス」展で、プラントの稼働後のオペレーション&メンテナンスについて、また「プラントEXPO 2024」では、低炭素化・資源循環・デジタル技術で切り拓くプラントの操業の未来を提案する。


 【2024/6/25日号】
TJAS、綾瀬市終末処理場消化関連施設を完工
官民で1年間に9回の協議、官の課題を民の創意工夫で解決
昨年10月に月島ホールディングスとJFEエンジニアリングの水エンジニアリング事業の統合により生まれた月島JFEアクアソリューション(TJAS)。TJASは今年4月、神奈川県綾瀬市に「綾瀬終末処理場消化槽設置に伴う汚泥減量化と消化ガス発電事業」を完工した。プロジェクトでは、1年間に9回に渡り官民協議を行い、両社で設備の課題を洗い出し、そのソリューションが設計に反映された。官の持つ課題を民間の創意工夫が解決するという試みが実現した。


 【2024/6/10日号】
日揮グローバルが提供する、GHG排出量測定・定量化サービス「HiGHGuard」
エンジニアリング企業のノウハウを活用、マレーシアとブラジルで相次ぐ実績
GHG(地球温暖化ガス)の排出対策のニーズは高まるばかりだが、すべての種類のGHGの排出量が把握されているわけではない。しかし温暖化に悪影響を与えるメタンについては、米国とEUが2030年に2020年比で3割以上削減する目標を掲げるなど、その規制は今後、強化される可能性がある。これら状況に対応するため、日揮グローバルはGHGの測量・定量化サービス「HiGHGuard」を本格的に開始した。昨年から今年にかけて、マレーシアとブラジルで実績を挙げ、事業は本格化した。地球温暖化対策が求められる中で、そのニーズは確実に高まっているが、日揮グローバルのニーズを捉える取組が加速する


 【2024/5/25日号】
設備の巡視点検にドローンを活用した東ガス日立LNG基地
非防爆エリア上空を飛行、軽減された巡視点検
東京ガスは日立LNG基地において、昨年9月からドローンを活用した巡視点検を行っている。その活用により、従来90分を要していた巡視点検は30分に削減され、50m超のタンクを昇降する必要もなくなり、巡視点検作業は大幅に軽減された。LNG基地には、防爆エリアが存在するが、ドローンの飛行ルートは、仮に落下しても火災・爆発が起こらない非防爆エリアに設定される。予め飛行ルートを設定することで、東京ガスはドローンの活用を可能にした。


 【2024/5/10日号】

コロナ禍で実践された、有事のごみ焼却プラント建設プロジェクト
作業員同士の接触を最小限に削減、ITツールも効果的に活用
三菱重工環境・化学エンジニアリング(MHIEC)は3月、茨城県神栖市でごみ焼却炉を完工した。新型コロナウィルス感染症が猛威を振るう中で実行されたプロジェクトは、感染対策の徹底が求められたが、MHIECは作業員の検温や手指の消毒といった基本的な感染対策に加え、現場での作業を最小化することで作業員同士の接触機会を削減したプロジェクトの実行ではさらに、狭隘なサイトへの対応も求められたが、MHIECは豊富な焼却炉の実績で培った知見を活用することで、スペースを効率的に活用した。


 【2024/4/25日号】
液化水素のサプライチェーンの確立に社運を賭ける川崎重工業
液化水素の「つくる」「はこぶ」「ためる」「つかう」の社会実装に全力
川崎重工業は液化水素の社会実装に社運を賭けた取り組みを展開している。-253℃で液化する水素だが、そのためのインフラは新たに作る必要があり、そのコストは大きい。しかし水素の利活用により取扱規模が増加すれば、十分に経済性が確保できると川重は見る。その取り組みは「つくる」「はこぶ・ためる」「使う」のサプライチェーンをカバーするが、社会実装に向けた技術開発は着々と進む。


 【2024/4/10日号】
JFEエンジニアリング、笠岡モノパイル製作所を竣工
洋上風力発電プラントの主要設備の製作拠点、2030年に700億円超の売上高目指す
大下 元 代表取締役社長(現取締役)がスイッチをオンにすると、ベンディングローラが厚板の曲げ作業が始まり、円筒形の単管が作られていく。この単管が溶接によりつなげられ、洋上風力発電を支えるモノパイルが製作される。総投資額400億円、3月19日に竣工式が行われた笠岡モノパイル製作所は、わが国初の洋上風力発電プラント用のモノパイル製作拠点だ。岡山県西部で広島県との県境にある笠岡市だが、JFEスチールの福山製鉄所地区にわが国の次世代エネルギーにとって、不可欠な製造拠点が立ち上がった。次世代エネルギーの担い手としても、地域経済の活性化においても、その竣工には様々な期待が込められた。


 【2024/3/25日号】
水電解装置に革命を起こす可能性を秘める千代田・トヨタ連合
「設備のプロ」と「工業製品のプロ」の協業で期待される量産化
「設備のプロ」である千代田化工建設と「工業製品のプロ」トヨタ自動車がこのほど、水電解装置の共同開発で合意し、協業基本合意書を締結した。世界が水素社会の確立を目指す中で、水を電気分解して水素を生成する水電解装置への注目度は高まるばかりだが、すでに装置は多くのメーカーにより製造されている。千代田・トヨタ連合は新規参入組だが、トヨタは燃料電池車(FCV)MIRAIの開発で水素の活用に30年以上に渡り取り組み、自動車メーカーとして、量産化ノウハウを持つ。これらのノウハウを水電解装置に落とし込むのは、「設備のプロ」である千代田だ。千代田・トヨタが協業することで、水電解装置に革命を起こす可能性を秘める。


 【2024/3/10日号】
技術力と最適サービスで、コンプレッサの高効率運転を実現するアトラスコプコ社
オイルフリーコンプレッサ「ZR VSDプラスシリーズ」2023年産機工優秀製品賞を受賞
工場では様々な機器・装置が稼働しているが、その中でも多くのエネルギーを消費するのがコンプレッサだ。この問題に取り組んできたコンプレッサメーカーがスウェーデンのアトラスコプコ社だ。オイルフリーコンプレッサ「ZR VSDプラスシリーズ」では、省エネを実現した。同時に稼働率を向上するためのメンテナンスサービスも提供している。これらを組み合わせて活用すれば、操業効率の向上を実現できる。システムからメンテナンスまで、アトラスコプコ社のコンプレッサへの一貫対応で、高効率運転が実現できる。


 【2024/2/25日号】
ファストデジタルツインを提供するブラウンリバース社
「迅速さ」と「容易さ」で、新たなスマート保安を提案
二十数年前、レーザスキャニングによる3次元計測技術のプラントメンテナンス分野への活用が注目された。しかし、この方法で得られる計測値は精度の高い物では無かった。このため、その普及を否定する意見もあった。国内では、その活用が疑問視された3次元計測だが、欧米では徐々に広まった。理由は「精度に問題があっても、用途は必ずしも精度を求めるものばかりではない」からだ。要は「使える用途に使えば良い」のである。こんな背景がある、レーザスキャニングによる3次元計測だが、ブラウンリバース社はファストデジタルツインによるサービスで、徐々に市場を拡大、新たなスマート保安を提案している。


 【2024/2/10日号】
二つの教育拠点で育成した現法社員をグローバル活用
技能のグローバル展開で、国内の人手不足にも対応
1970年代にプラントメンテナンスで海外進出した山九。その後、2008年に日系化学メーカーとともにサウジアラビアに進出すると、当時展開していた3PM(サード・パーティ・メンテナンス)が現地のニーズとマッチ、市場がアジアから中東地域へと拡大した。現在では、東南アジア・中東地域の7カ国にプラントメンテナンスに携わる現地法人を設立するようになった。山九は海外現地法人の現地社員の事をナショナル社員と呼んでおり、それぞれの地域でプラント建設やメンテナンス業務を手掛けている。そのナショナル社員育成のためのセンターが2022年にマレーシア・ジョホール州に開所し、2025年初めにはサウジアラビアにも開設される。この体制で山九は技能のグローバル展開を目指す。


 【2024/1/25日号】
精密蒸留のスペシャリスト、大阪油化工業
プラントサービスにも注力、「ユニット型蒸留装置」を開発
蒸留装置に関する様々なサービスを展開する大阪油化工業。「研究開発支援」「受託加工」「プラントサービス」の3事業に取り組むが、いずれの事業も70年以上に渡る、精密蒸留で培われた技術・ノウハウの蓄積が技術的なベースとなっている。特に「プラントサービス」事業では、「ユニット型蒸留装置」を開発し、短納期かつ現場での作業量の大幅な軽減を実現した。「『理論上』で、終わらせない」をスローガンに、精密蒸留のスペシャリストとして、独自事業を展開する。



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