日揮、「次」 を見据えた国内太陽光発電システム事業
国内で3件の実績、将来の中東・北アフリカ市場を視野 【2013/12/10号】 |
2012年に再生可能エネルギー固定価格買取制度が始まって以来、全国各地にメガソーラー発電設備が建設されている。 こんなブームの中、日揮は制度を活用しながら、太陽光発電システムの建設・運営に伴うノウハウを蓄積する。 国内で建設実績は3件だが、そのうち2件については事業投資として取り組んでいる。 この取組の背景には、今後、中東・北アフリカ市場で本格化する再生可能エネルギー投資がある。 将来、莫大な市場となることが期待される中東・北アフリカ市場を視野に入れながら、国内でノウハウ蓄積に取り組んでいる。 FITという制度に頼るのではなく、将来期待される市場への扉を開くために、FITを活用している。 |
ベントレー・システムズ、「The Year in Infrastructure2013」 を開催
10月29日から31日まで、ロンドンで 【2013/11/25号】 |
「『B/IM』 = 『Better Dicision + Information Mobility』 です」
基調講演で、ベントレーのCEOであるグレッグ・ベントレー氏が打ち上げた。
BIM (ビルディング・インフォメーション・モデリング) は一般的に知られるようになったが、「B/IM」
はエンジニアリングITのさらなるステージの上昇を意味する。 「iPad」 のような携帯端末が普及し、情報は携帯できるようになり、クラウドコンピューティングがエンジニアリングの業務を劇的に変えようとしている。
ロンドンで開催された 「The Year in Infrastructure2013」 では、「Better
Dicision + Information Mobility」 を打ち出したベントレーの次の一手が明確にされた。 |
千代田、高効率太陽熱発電システムで実証運転
伊ASEと共同で 「溶融塩型パラボリック・トラフ・システム」 を実用化へ 【2013/11/10号】 |
日照があるのは、昼間だけ。 太陽エネルギーが再生可能エネルギーの中でも、最も扱いにくいかもしれない。
しかし、太陽熱発電システムは太陽エネルギーを熱に変換し蓄熱した熱エネルギーとして活用するものだ。
このため、夜間でも有効活用できる。 すでに 「パラボリック・トラフ・システム」
の太陽熱発電プラントは、スペインなどで稼働している。 こうした中、さらなる高効率の太陽熱発電システムの確立に取り組んでいるのが千代田化工建設だ。
このほどイタリアで・・・ |
木村化工機、BDF製造独自プロセスで海外へ
エステル反応製造プロセスを確立、世界各地の規格にも対応 【2013/10/25号】 |
地球温暖化ガスであるCO2の排出削減は、人類共通の課題だ。 こうした中で再生可能エネルギーの活用が重要視されているが、BDF
(バイオ・ディーゼル・フューエル) の使用は、軽油を燃料とする自動車から排気ガスに伴うCO2の排出削減に効果がある。
このBDFの製造プロセスの開発に、2000年代初頭から取り組んできたのが木村化工機だ。
その結果、廃食用油や食用とならないバイオ燃料を原料とするエステル反応製造プロセスを確立した。
今後は国内のみならず東南アジアなど、世界に売り込む。 |
主力機器の海外生産を進める月島機械
現地メーカーの育成で、時代が求めるグローバル化に対応 【2013/10/10号】 |
月島機械は近年、グローバルな生産体制を確立することを目的に、海外における生産体制を強化している。
これまでにも、海外向けのスチームチューブドライヤー (STD)、遠心分離機の生産の一部を中国メーカーに委託してきた。
月島が設計図面を用意し、スーパー・バイザー (SV) を派遣、月島の生産管理体制で製造したうえで、性能を保証している。
今後も生産委託先の開拓により、海外生産をいっそう進める計画だ。 中国のみならず、東南アジアにおける生産拠点の設立も視野に入れた生産体制の整備を進める。 |
ハネウェル 「HUG APAC2013」 で示された次世代制御システム
8月25日から28日までの4日間、アジア大洋州地域から200名が参加 【2013/9/25号】 |
去る8月25日から28日までの4日間、オーストラリア・ウェスタンオーストラリア州のパースのクラウン・プロムナード会議場で、ハネウェル・プロセス・ソリューションズの
「HUG APAC (ハネウェル・ユーザー・グループ・アジア・パシフィック)
2013」 シンポジウムが開催された。 参加したのは、ハネウェルのアジア大洋州地域のユーザなど約200名。
4日間のシンポジウムでは 「Knowledge」 をテーマに、プロセス産業の直面する課題と、それをプラント操業の制御面から解決するハネウェルのプレゼンテーションで構成された。 |
福山市汚泥再生処理センター 「アタカ箕沖Aqua」 が順調に稼働
アタカ大機が建設、ネーミングライツ契約で技術力をアピール 【2013/9/10号】 |
今年3月、アタカ大機は福山市汚泥再生処理センター 「アタカ箕沖Aqua」 を竣工した。
プラント業界で初めてアタカ大機がネーミングライツを取得したし尿処理プラントだが、プラントはし尿を処理して助燃剤化し、処理された水は自然に無害な状態にして放流するという、循環型社会にとって重要な役割を担う。
このプラントを実現するための各種技術には、アタカ大機が開発した技術も多く採用されている。
「アタカ箕沖Aqua」 には、環境にやさしいアタカ大機の事業ポリシーとし尿処理に関する技術力が凝縮されている。 |
新日鉄住金、LNGタンク用7%ニッケル鋼板を実用化
大ガスの泉北5号タンクで初採用 【2013/7/25号】 |
大阪ガスが泉北製造所第1工場で建設中の5号LNGタンクで、新日鉄住金の7%ニッケル鋼板が初めて採用された。
新鋼板は、ニッケル含有量を従来の9%から7%に下げたうえで、従来と同水準の強度と安全性を実現した。
同時にレアメタルであるニッケルの添加量を減らした分、コスト削減も可能だ。
近年、世界各地で天然ガス需要が増加しており、LNG受入基地やLNGプラントの建設プロジェクトが数多く計画されている。
新日鉄住金も今後の需要増に期待を込める。 |
安全労働時間1億時間を迎える日揮〜伊テクニモントJV
9月完工予定のアブダビIGDプロジェクトで成果 【2013/7/10号】 |
安全労働時間1億時間。 日揮〜伊テクニモントJVがアブダビで進めるIGDプロジェクトで、労働安全で大きな記録が実現されようとしている。
「IIF (インシデント・インジャリー・フリー)」 活動により、客先、JVに加えサブコンの安全意識を高め、日々の努力により驚異的な安全労働記録を樹立しようとしている。
JV間のシームレスなコミュニケーションによる情報共有、現場での安全意識の向上により、日揮〜伊テクニモントJVは大きな成果を目前にしている。 |
韓国で始まった原子力産業の国際的人材の育成
アジア・アフリカからも若手エンジニアがKINGSに集結 【2013/6/25号】 |
韓国の重化学工業の中心都市、ウルサンから車で約1時間。
朝鮮半島の東南の端に1976年に韓国で初めて稼働した古里原子力発電所がある。 韓国電力業界では、「コリ・ニュークリア・コンプレックス」
と呼ばれる一帯には、古里原子力発電所1〜4号機に加え、新古里1号機がすでに稼働している。 また現在、新古里2号機が試運転中で、3〜4号機も順次、稼働する予定だ。
原子力発電所の発祥の地とも言える、この地区にとりわけ近代的な建物が立ち並ぶ一角がある。 |
IHI、タイのガスタービンメンテナンス事業好調
後続案件も受注チャンス豊富なタイ 【2013/6/10号】 |
IHIは今年1月、発電用ガスタービンの整備事業を手がけているタイ子会社、IHIパワーシステム (IPST) と共同で、同国の発電事業者グロウSPP12から、発電用ガスタービンLM6000の長期保守契約 (LTSA) を受注した。 IPSTは、2012年8月に設立。 今回は初の保守契約受注となる。 契約はタイ国内での作業(オンショア)とタイ国外の作業 (オフショア) に分かれており、IHIとIPSTがともに保守を実施するスキーム。 IPSTは現地およびGE認定レベル2整備工場での作業を担当し、IHIはGE認定レベル4整備工場で、それぞれ部品修理やオーバーホールを担当する。 |
ベンチャースピリットをミャンマーで開花させたトーヨータイ
アロン・ガス火力発電所を5カ月で完工 【2013/5/25号】 |
契約から稼働まで5カ月。 トーヨータイが去る4月28日にミャンマーのヤンゴン近郊のアロン地区で稼働を開始したガス火力発電所は、驚異的な短納期を実現した。 ミャンマー電力省の強い要望を呑む形で実現された短納期だが、現場で働くプロジェクト関係者は文字通り 「24時間フル稼働」 になった。 それでもこれを実現できたのは、トーヨータイがベンチャースピリットに富む前向きな企業だからだ。 こうした姿勢をミャンマー電力省も評価し、トーヨータイは大型超超臨界石炭火力発電所のFSも実施することになった。 トーヨータイは、ミャンマーにおいて、ベンチャースピリットを見事に開花させた。 |
三井造船環境エンジ、汚泥再生処理センターを完工
効率的な汚泥処理、助燃剤・炭化物原料化を実現 【2013/5/10号】 |
三井造船の100%子会社、三井造船環境エンジニアリングはこのほど、長崎県西海市で汚泥再生処理センターを完工。
し尿汚泥を処理すると同時に、助燃剤・炭化物原料にリサイクルするセンターが本格的に稼働した。
このプロジェクトで西海市は、コントラクターの選定に総合評価方式を採用した。
プラントのライフサイクルコストでコントラクターを評価したのだが、三造環境エンジは、過去40件以上の建設実績と、運転管理データを活用。
そのうえで、配管材質を最適化し、汎用性の高い資機材を使用することで、投資コストを削減。
さらに、高濃度処理が可能な攪拌装置、ランニングコストを従来に比べ20%も低減できる電気浸透式脱水機を採用することで、効率的な汚泥処理、助燃剤・炭化物原料化を実現した。 |
川重〜九電が地熱バイナリー発電の実証開始
温泉事業者にも受け入れやすく、普及に期待 【2013/4/25号】 |
東日本大震災以降、様々なエネルギーの利用可能性が検討されているが、こうした中で普及が期待されているエネルギーの一つに地熱発電がある。
地熱は化石燃料資源を持たない日本の有力なエネルギー源で、世界第3位の賦存量を誇る。
しかし、現状は様々な問題が障壁となり、開発はほとんど進んでいない。 また、開発着手から運転開始までの期間として10年以上を要するため、足元の電力対策という観点からは時間がかかり過ぎてしまう問題もある。
しかし九州電力と川崎重工業が、今年2月から実施試験を行っている 「地熱バイナリー発電」
は、小規模ながらも建設期間や周辺への影響など社会的コストが小さく、比較的容易な導入が可能だ。 |
ABB日本ベーレー、太陽光発電システムの実証試験を開始
4月から売電と実証運転を開始、実証運転の狙いは経済性の確認 【2013/4/10号】 |
福島第一原子力発電所の事故以来、再生可能エネルギーへの社会的な関心が高まっている。
しかし、そのエネルギー密度の低さから、経済性が確認しくにいのが再生可能エネルギーのウィークポイントである。
そもそも化石燃料は何十億年という単位で太陽エネルギーを蓄積しているからこそ、高効率を実現できる。
その太陽エネルギーを直接活用すれば、その効率が低いのは当然である。 それでも環境負荷がゼロの再生可能エネルギーへの期待は高い。
そんな中で、ABB日本ベーレーはABBグループの一員として、どこまで経済的な運転を実現できるか。
実証運転はこれから本格化する。 |
スチールプランテック、タイで 「ECOARC」 完工
過去の実績を生かし、工期を4カ月短縮 【2013/3/25号】 |
スチールプランテックはこのほど、タイの製鋼メーカー、UMCメタル向けに、アーク炉を完工した。
既存炉を、自社開発の環境対応型アーク炉 「ECOARC」 にリプレースするプロジェクトだ。
年産50万トンの炉は、通常なら工期は2年間だが、スチールプランテックは、過去4件の実績を生かした技術改良、機器調達での納期・品質管理の徹底、顧客や現地サブコンとの綿密なスケジュール調整などで、工期を4カ月間も短縮した。 |
完工に向け佳境入りするひびきLNG基地建設プロジェクト
千代田が元請企業8社をひびきエル・エヌ・ジー社とともに調整 【2013/3/10号】 |
西部ガスと九州電力の合弁企業、ひびきエル・エヌ・ジー社が事業主体となるLNG基地の建設プロジェクトが佳境を迎えている。
LNG船の第1船の入港は2014年7月、11月の営業運転を目指して、プロジェクトは終盤にさしかかる。
千代田はこのプロジェクトで、ひびきエル・エヌ・ジー社とともにプロジェクト全体の調整に当たる。
主要企業だけで8社がかかわるプロジェクトであるため、その調整はプロジェクトの進捗に大きな役割を果たす。
18万のLNGタンク2基で構成される大型基地だが、今年1月には第2タンク、3月には第1タンクの屋根上げが行われ、プロジェクトは終盤戦に突入する。 |
JFEエンジ、タイで蓄熱空調システムを完工
海外市場を開拓、アジア、豪州、米国で受注狙う 【2013/2/25号】 |
JFEエンジニアリングはこのほど、タイ電力公社 (EGAT) の本社ビル向けに、独自開発の蓄熱空調システム
「ネオホワイト」 を完工した。 水和物スラリと呼ばれる蓄熱・搬送媒体を用いた蓄熱空調システムは、従来の水・氷蓄熱空調システムに比べ、効率的な省エネ運転が可能だ。
今回のプロジェクトは、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO)
の 「国際エネルギー消費効率化等モデル事業」 の一環だが、JFEエンジはこれをきっかけに、タイをはじめ、ベトナム、インドネシアなどのアジア地域、豪州、米国西部での営業活動にも本腰を入れる。 |
JパワーのタイSPP7件、相次ぎ運転開始
2013年10月までに、全プラントが稼働 【2013/2/10号】 |
電源開発 (Jパワー) がタイでSPPとして計画する7件のコジェネレーション発電所が2013年中に、相次いで稼働開始する。 すでに1月にはサラブリ県で1件のプラントを運転開始。 同県ではこのほかに3件のプラントが建設中で、うち1件は2月中にも商用運転を開始する。 Jパワーは1960年代からタイの電力業界に技術協力などを行っており、同国市場とは深い関わりを持っている。 現時点でタイにおけるJパワーの持分発電容量は約1,000MWで、日系企業の中では最大級の事業規模だ。 |
日造、世界最大のシールド掘進機を完成
直径17.45m、米シアトル向け 【2013/1/25号】 |
日立造船は昨年12月25日、世界最大となる直径17.45mの泥土圧シールド掘進機を完成した。 2,856mのトンネルの掘進に使われるシールド掘進機だが、世界最大直径の掘進機の製作には、掘進技術のみならず、工場の規模、輸送方法までに配慮した設計が必要になる。 日造はこれら複数の条件をクリア、世界最大のシールド掘進機の完成は日造の今後の事業展開に弾みをつけそうだ。 |
|