底上げされた医薬品エンジニアリングコントラクター

2010年代、わが国の医薬品の設備投資額は年間3,000〜4,000億円で推移した。しかし最近では、5,000億円から8,000億円へと設備投資額が増加している。その背景には、医薬品の種類が増加したこと、そして2020年に発生した新型コロナウィルスの感染拡大への反省から、ワクチン生産体制が整備されつつあることが挙げられる。設備は複雑化・高度化しているが、そんな中で、医薬品エンジニアリングを手掛ける主要各社の事業規模も底上げされている。

 【総 論】
  底上げされた医薬品エンジニアリングコントラクター
  台頭するユーザー系エンジニアリング

 【鹿島建設】
  医薬品・化粧品製造プラントで豊富な実績
  前期は受注期待案件が資機材価格高騰で見送りも、今期の市場回復に期待

 【大成建設】
  前期は着工目前に大型案件が中止に
  今期はジェネリックの動きにも注目

 【千代田化工建設】
  顧客との共創で市場開拓を目指す
  再生医療では開発から社会実装までを一貫サポート

 【東レエンジニアリング】
  顧客との対話を通じてニーズを把握、最善の提案で受注
  リピートオーダーが多いのが強み、地味ながらきめ細かな対応で成長路線

 【日揮】
  高度化・複雑化するバイオ医薬品製造プラントに対応
  装置メーカーやソフトベンダーも的確にサポート

 【三菱ケミカルエンジニアリング】
  バイオ医薬と高薬理活性対応のプラントに注力
  計画からメンテナンスまでライフサイクルに一貫対応が可能



 (Vol.602 2026年7月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部