石新日本製鉄が、プラント・環境事業部内のプラント事業の体制見直しを進めている。その一環として製鉄プラントを製造していた戸畑機械製造工場を完全に閉鎖。今後はエンジニアリング業務に特化するとともに、製造業務は国内企業への外注の他、海外でのグループ会社への発注で対応する。
今回の体制見直しは、全世界での製鉄プラント市場の狭隘化、中国など中進国メーカーの台頭に伴う競争激化によるもの。新日鉄は1980年代まで八幡製鉄所戸畑地区内にある戸畑機械製造工場で高炉、転炉、プロセスラインなど製鉄プラントの製造業務を行っていたが、89年に競争力強化を目的にグループ会社の山九に工場運営を委託。新日鉄は設計業務に特化し、製造業務を山九、グループ外のメーカーに発注していた。
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