高位安定を持続する下期プラント市場

  ここ数年、下期にプラント受注が集中する傾向があったが、今期は上期にロシア向け大型LNGプラントの成約があり、実績を伸ばした。 好調な滑り出しを示した今期だが、下期も堅調に推移しそうだ。 化学プロジェクトでは、シェールガス由来の天然ガスを原料にする案件が計画されている北米、電力プロジェクトではアジア、国内のごみ焼却プラントでも基幹改良工事や更新プロジェクトがある。 下期プラント市場も高位安定を持続しそうだ。

 【化学プロジェクト】
  北米・中東・アジア地域に注目プロジェクト
  北米のガス、中東の石油関連で大型投資

 【電力プロジェクト】
  下期に復活が期待される発電プラント市場
  上期は市場が停滞、わが国プラントメーカーはアジアの石炭火力に照準

 【製鉄プロジェクト】
  印中で高炉一貫製鉄所、トルコで圧延近代化
  来年1月、三菱日立とシーメンスの合弁誕生

 【環境プロジェクト】
  神奈川、熊本などでDBOプロ
  懸念は、建築・工事費、資機材費の高騰


   (Vol.340 2014年9月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部