水素社会へのカウントダウン

  CO2フリーエネルギーとして注目される水素。 ガソリンの3倍と言われるエネルギー密度を持ち、高効率のクリーンエネルギーとして、その期待は高い。 日本政府もその利用には前向きで、今年4月に発表した 「エネルギー基本計画」 では、水素の実用化に踏み込み、6月に発表した 「水素・燃料電池戦略ロードマップ」 では、その道筋が示された。 その利活用のための要素技術はほぼ出揃い、経済性が確保されれば、水素は実用化の時代に入る。 水素利用はカウントダウン段階に入ったが、経済性確保への道のりはけっして平坦ではない。

  【総 論】
   水素社会へのカウントダウン
   「エネルギー基本計画」 から 「水素・燃料電池戦略ロードマップ」 へ

  【千代田化工建設】
   自社開発 「SPERA水素」 で水素供給事業に乗り出す千代田
   要素技術確立も課題はコスト

  【川崎重工業】
   水素商用チェーンの確立に取り組む川崎重工業
   オーストラリア産出の褐炭を活用、FSでは29.8円/Nm3を達成を達成


   (Vol.338 2014年7月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部