システム化時代を迎えた防爆機器

 
 国内の石油精製・化学プラントの設備投資は減少傾向にある。 こうした中で、防爆機器メーカーにも新たな対応が求められる。 従来の国内の防爆認証にとどまらず、欧米や世界各国の認証を取得する必要もあるだろう。 最近のように、プロジェクトが大型化すると、エンジニアリング企業もシステム化対応が求められる。 また防爆エリアは、石油精製・化学プラントのようなプロセスプラントに存在するばかりではない。 自動車の塗装ラインなどにも存在する。 そのためにも柔軟なシステム化対応が求められる。 グローバル化とシステム化、この二つのニーズに防爆機器メーカーは応えなくてはならない。

 【総 論】
  グローバル化とシステム化時代を迎えた防爆機器
  背景に、国内市場の狭隘化とプロジェクトの大型化

 【IDEC】
  海外市場を視野に入れながら、国内新規市場を開拓
  創業時から「安全」を重視、高度化ニーズも視野

 【GMIジャパン】
  国内向けには本安バリアのリプレース、海外ではセンサなどとのシステム製品を提供
  昨年12月に日本法人発足、事業展開も本格化

 【JFEエンジニアリング】
  顧客ニーズに合わせてラインナップを拡充
  昨年から問い合わせ・引き合いが増加

 【島田電機】
  2000年代からATEXとIECExの認証を取得
  北米市場の攻略には、米国の認証取得が必要

 【中村電機製作所】
  伊防爆メーカーの認定工場に
  世界各地の防爆認証に対応

 【日本アスコ】
  全世界の防爆規格に精通したASCOグループ
  日本アスコでは高品質製品を生産、水素ステーション市場も視野

 【BARTEC】
  主要製品のシステム供給に注力
  EPCコントラクターのパートナーを目指す

 【ピーアンドエフ】
  システム供給を目的に、ジャンクション・ボックスメーカーを相次ぎ買収
  高付加価値化の一環としてシステム供給に力


   (Vol.329 2014年3月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部