ゴミ発電の秘めたる実力

 
太陽光や風力などの再生可能エネルギーがブームだが、ゴミ焼却発電も捨てられている熱を有効に活用するため、省エネ効果が高い優れた発電方法だ。 エネルギー源はタダ、継続的な発電が可能という点まで加味すれば、天候に左右される太陽光や風力よりもはるかに優れた発電方法だ。 しかしわが国ではこれまで、官庁の縦割り行政の弊害もあり、なかなか普及してこなかった経緯がある。 それでも最近は、環境省も省エネ・創エネ効果が高いゴミ焼却発電の可能性に着目。 政策的に推進する方針だ。 再生可能エネルギーブームの中で、脚光を浴びることも少ないが、ゴミ焼却発電の実力を軽視してはならない。


 【総 論】
  ゴミ発電の秘めたる実力
  再生可能エネルギーブームの影に咲く 「月見草」 に光を

 【荏原環境プラント】
  流動床炉、ストーカ炉で高効率発電
  ゴミ発電で45件稼動

 【川崎重工業】
  炉のライフサイクルに渡る高効率・安定発電を実現
  ゴミ焼却・バイオガス化の複合発電も

 【JFEエンジニアリング】
  低空気比燃焼で、発電量を10%以上増加
  提案力を支える、150件超の建設実績

 【新日鉄住金エンジニアリング】
  ゴミ発電で、30基以上の建設実績
  プロジェクトごとに、設計のくふう

 【日立造船】
  高度排ガス処理で、発電量増加、発電効率向上
  独自に無触媒脱硝装置、排ガス処理装置を開発


   (Vol.327 2014年2月10日号より)


重化学工業通信社
ENN編集部