メンテナンス工事 「次の一手」

 
国内の石油精製・石油化学プラントが廃棄され、需要産業はメンテナンスコストの削減を強いられる。 こうした状況に伴い、メンテナンス工事を手掛ける企業の収益も圧迫されている。 このうえ、国内では東北地方の震災復興、消費増税前の駆け込み需要に伴う住宅建築需要、また2020年に開催される東京オリンピックに向けた建設需要が見込まれる。 こうした状況は、メンテナンスを手掛ける職人たちの労賃を引き上げ、メンテナンス工事会社は、人件費の高騰と縮小するパイの板挟みの中にある。 そんな中、各社とも海外メンテナンスや国内EPCに向かうなど、「次の一手」 を模索している。 メンテナンス工事会社の 「次の一手」 を追った。

   【総 論】
    メンテナンス工事 「次の一手」
    海外保全への進出、EPCへのスコープ拡大が主な戦略

   【インタビュー】
    日本メンテナンス工業会 会長 吉川 善治氏に聞く
    労働力減少と季節変動を背景に、新たな対応求められるメンテナンス業界
    定修期間の柔軟な対応などが検討課題

   【山九 プロジェクト事業部長・執行役員 倉重 納氏】
    40年以上に渡る実績を武器に海外プロジェクトで実績
    東南アジア・中東ではメンテナンスでも実績

   【新興プランテック 取締役社長 吉川 善治氏】
    国内市場縮小に、競争力強化と海外市場開拓で対応
    第5次中計では売上高1,000億円の達成が目標

   【高田工業所 専務取締役 中村 祥一氏】
    本工主義を維持しつつ、国内事業を効率化
    効率化により生まれる要員を海外シフト、国内では中小EPC案件を発掘

   【千代田工商 常務取締役 渕上 洋一氏】
    千代田グループの一員として国内顧客にEPC&Mを提供
    新規市場として非ハイドロカーボン市場を開拓

   【日揮プラントイノベーション 取締役社長 吉田 健一氏】
    日揮との関係強化で、海外EPCとともに海外保全にも注力
    人材交流も活発化、一体運営で活路


   (Vol.326 2014年1月25日号より)


重化学工業通信社
ENN編集部