非化石燃料への思い

 
今、「非化石燃料」 と言えば、ほとんどの人が再生可能エネルギーを思い浮かべるはずだ。 しかし、再生可能エネルギーのエネルギー密度は低く、経済性に問題がある。 一方でもう一つの非化石燃料には、原子力エネルギーがある。 わが国は2011年3月の東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故以後、ほとんどの原発が停止状態にある。 しかし、世界は人口増大に向かっており、2050年には世界の人口は90億人を超えると言われている。 人口増大社会に、果たして化石燃料だけで世界のエネルギー需要を賄えるのか。 そこで必要なのが非化石燃料だが、再生可能エネルギーは経済性が低い。 その一方で、高いエネルギー密度を持つ原子力はどうか。 震災以後、わが国では原子力への逆風が強まる一方だが、今ここで再考してみてはどうか。

  【総 論】
   非化石燃料への思い
   温室効果ガスを排出しない再生可能エネルギーと原子力

  【AMEC】 原子力と再生可能エネルギーで低炭素社会に貢献する英AMEC
   原発では英国など欧州の計画に注目、米では再生可能エネルギーで実績

  【フランス大使館 原子力部 原子力参事官 グゼリ・クリストフ氏に聞く】
   日本に無い技術は、積極支援
   仏原子力産業が重視してきた 「安全文化」

  【トーヨータイ】 トーヨータイ、宮崎県で太陽光発電事業
   昨年12月15日に起工式、日本で初めての事業


   (Vol.325 2014年1月合併号より)


重化学工業通信社
ENN編集部