プラント貿易アウトルック2012

 
日本機械輸出組合の 「海外プラント・エンジニアリング成約実績」 は、8.9%減の250.3億ドルとなった。 対前年比を下回ったものの、史上3番目の実績だ。 世界的な景気減速に加え、昨年秋に予定されていた米大統領選の結果待ちの状況が、プロジェクトの具体化に影響した。 それでも2013年の年明け以後、プロジェクト商談は活発化、ベトナム向け製油所、マレーシア向けLNGプラント、サウジアラビア向け火力発電所が相次いで受注に漕ぎ着けた。 石油関連プラントでは、これまで韓国勢に席巻されていた中東市場で市場を奪還。 明るさも見えた。

 【総 論】
  2012年度海外プラント・エンジニアリング成約実績250.3億ドル
  8.9%減でも史上3番目の実績、アジア地域が好調

 【化学プラント】
  2012年度は米大統領選の結果待ちで動きが停滞
  韓国勢の一部が赤字転落、始まったわが国エンジ企業の市場奪還

 【重電プラント】
  2012年度、発電プラント輸出額は前年度比で半減
  2013年度は北米やアジアのGTCC案件に注目

 【鉄鋼、生活関連・環境プラント】
  鋼材市況の悪化で、相次いだプロジェクトの見直し
  焼却炉市場は中国から欧州へ

 【2012年度 主要受注プロジェクト一覧 (本誌調査)】


   (Vol.315 2013年7月10日号より)


重化学工業通信社
ENN編集部