国内プラント リプレース需要を狙え

 設備投資が必要になる条件は、経済が成長し社会が安定していることだ。 ところが、わが国のように社会が成熟化すると、大きな設備投資が望めないのが実態だ。 それでもインフラ設備のように、人間の社会生活に不可欠な設備では、常に更新投資がある。 本特集で取り上げた、ゴミ焼却プラントや発電プラントがそうだ。 その投資内容を見ると、ゴミ焼却プラントでは改良工事だったり、発電プラントではランニングコストを削減するためのエネルギー転換工事だったりする。 そこには何らかのリプレース需要がある。 一方生産設備では、照明のLED化などの省エネ投資も期待される。 「国内に仕事は無くなった」 と嘆く向きはあるが、リプレース需要はまだまだある。

  【総 論】
   国内プラント リプレース需要を狙え
   生き残りに不可欠、インフラ系プラントでは多い需要

  【焼却炉】
   焼却炉基幹改良は、大手メーカー6社がほぼ独占
   いっそう強固になる大手の牙城

  【重 電】
   老朽化発電設備のリプレースで効率向上図る電力
   需要増と安定供給確保で自家発でも投資の兆候

  【化学プラント・照明LED化】
   星和電機・IDECが狙う防爆LED照明需要
   化学業界設備投資減少の中で増加する需要


   (Vol.310 2013年4月25日号より)


重化学工業通信社
ENN編集部