2013年、プロジェクト市場はこう動く

 米国でシェールガスが産出し、エネルギー生産国になったことで、OPECとの位置関係が変わる可能性がある。 昨年は、その米国で大統領選があり、共和党と民主党が異なるエネルギー政策をぶつけた。 このためか、世界のエネルギー関係者が様子見の状況にあったように見えた。 その米大統領選は、民主党のオバマ大統領が再選され、すでにエネルギー省が 「シェールガスの輸出は、国益に資する」 という内容の報告書を発表している。 「様子見から具体化へ」、今年はプロジェクト実現への期待が高まる。

 【化学プロジェクト】
  シェールガス産出後の変化が注目されるLNGプロ  -石油・石油化学案件も活発、世界的に旺盛な需要-

 【電力プロジェクト】
  国内で東電実施の大型IPP入札が始動  -海外は競争激化も、日本のファイナンス力が受注の呼び水になるか-

 【製鉄プロジェクト】
  需給バランスの崩壊で、相次ぐプロジェクトの見直し  -好材料はインド、トルコか-

 【環境プロジェクト】
  市場縮小も、自治体はDBOプロに前向き  -海外では、中国に代わり注目集まる欧州-

   (Vol.303 2013年1月10日号より)


重化学工業通信社
ENN編集部