プラント貿易アウトルック 2011

 2011年度、わが国の海外プラント・エンジニアリング成約実績は、過去最高の274.9億ドルに達した。 アジア地域向けに発電プラントを相次いで受注し、オーストラリア向けにはわが国の国策プロジェクトでもある大型LNGプラントの受注を果たした。 これまで、旺盛な需要のあった中東地域がプラント発注の端境期にあったこともあり、海外プラント・エンジニアリング成約の仕向国上位10カ国に中東地域が一カ国も入らなかった。 わが国のプラント・エンジニアリングビジネスの主戦場はやはりアジアなのか。

 【総 論】
  2011年度、海外プラント・エンジニアリング成約実績は過去最高の274.9億ドル
  世界的なガスタービン需要とイクシスLNGが市場を牽引

 【化学プラント】
  豪イクシスLNG成約で底上げされた成約額
  中東市場が端境期で、日韓対決も下火

 【重電プラント】
  2011年度、発電プラント輸出額は4年ぶりに100億ドル超え
  韓国でガスタービン大量受注、1,000MWクラスの発注が連続

 【鉄鋼、生活関連・環境プラント】
  鉄鋼プラントはインドで需要増大
  中国では、焼却炉の受注が相次ぐ

   (Vol.293 2012年7月10日号より)


重化学工業通信社
ENN編集部