高度化する医薬品エンジニアリング

 わが国の医薬品メーカーは、新薬開発を行う大手製薬メーカーとジェネリック医薬品(ジェネリック医薬品)を主に製造するジェネリック医薬品メーカーに主に二極化されている。こうした中で、大手製薬メーカーは、高活性化医薬品とバイオ医薬、そしてジェネリックは、後発薬である合成薬の生産に力を入れる。中でもバイオ医薬の需要は近年、高まりを見せる。予防医薬とともに需要が高まるワクチン製造にもバイオ医薬の技術が必要なこともその背景にはある。現在、大手医薬品メーカーが取り組んでいる市場は今後、ジェネリック医薬品メーカーにも引き継がれる。医薬品製造の高度化とともに、医薬品エンジニアリングもレベルアップが必須の状況だ。

【総 論】
「高活性化剤」「バイオ医薬」「ジェネリック」3極に分かれた医薬品エンジ

【IHIプラントエンジニアリング】
顧客との関係づくりを重視、注力分野は抗体医薬・ワクチン・ケミカルハザードの3分野

【大成建設】
建築と設備を結びつけた最適提案が強み

【千代田グループ】
高活性化剤に加え、バイオ医薬にも注力

【東洋エンジニアリング】
バイオ医薬参入を目的に米社と業務提携交渉

【日 揮】
前期350億円のうち8割がバイオ医薬製造プラント

【日立プラントテクノロジー】
バイオ技術を起点に高活性化薬まで対応

   (Vol.291 2012年6月10日号より)


重化学工業通信社
ENN編集部