イラク復興プロジェクトを狙え

 「エネルギーのある所にプロジェクトあり」 エンジニアリング業界では長年に渡って、こう言われてきた。 世界第3位の原油埋蔵量を持つイラクも例外ではなく、1970〜80年代にかけては、わが国プラント・エンジニアリング産業の主力市場だった。 ところがイラクはフセイン元大統領の1990年8月にクウェートに侵攻し、これが翌年の湾岸戦争へとつながった。 さらに2001年の同時多発テロは、2003年のイラク戦争へとつながり、イラクのインフラおよび産業施設は大きなダメージを受けた。 そのイラクが徐々に復興へと向かいつつある。 わが国も円借款による支援を始め、エンジニアリング業界の活躍の場になろうとしている。 イラク復興プロジェクトに乗り遅れるな。

【総 論】
イラク復興プロジェクトに乗り遅れるな 政府支援を受けプラント需要地に変わる市場

【化学プロジェクト】
油田開発と既設製油所の改修プロジェクトが具体化 製油所改修プロには円借款が内定、現実味帯びるイラク市場

【インフラプロジェクト】
イラク・インフラ復興、発電は5,000MW以上の需要 ODA案件から攻略する日本企業


   (Vol.288 2012年4月25日号より)


重化学工業通信社
ENN編集部