ITを現場に持ち込め

 プラントには、建設と操業の二つの現場がある。 建設の現場はほこりと騒音に囲まれ、操業の現場には防爆エリアが存在する。 こうしたタフな現場にIT機器を持ち込むのは、基本的に困難だ。 建設現場では、堅牢さや携帯性が求められ、防爆エリアでは、防爆認定製品しか持ち込むことができない。 しかし、この問題は徐々に解決されてきている。 建設現場では、アップル社の 「iPad」 などのタブレット端末が持ち込まれるようになり、防爆認定を取得したIT機器も最近では出回るようになってきた。 防爆には、認定取得に要する時間が長時間に及ぶという問題もあるが、建設と操業の二つの現場におけるIT機器の使用は確実に増加しそうだ。

【総 論】 製造と建設の二つの現場に持ち込まれるIT 製造現場には防爆IT機器、建設現場にはタブレット端末
【タブレット端末】 CADデータの現場での活用を可能にするタブレット端末 オートデスク、ベントレー、テクラがすでに実用化
【日鉄エレックス】 防爆・非防爆の工場IPネットワークで高い生産性を実現 豊富な要素技術をシステムで最適に接続
【JFEエンジニアリング】 防爆仕様の無線LANシステム 携帯電話、AP、カメラを軸にシステムを最適化
【旭化成EICソリューションズ】 防爆形タッチパネルなどをラインナップ 機器販売からメンテナンスまで
【クーパー・インダストリーズ・ジャパン】 本質安全防爆仕様のリモートターミナル プロセスプラント、製薬工場などで実績
【バルテック・ジャパン】 モバイルコンピュータでTIISの認定を取得 欧米および国際規格に対応したモバイルフォンも品揃え
【日立ハイテクトレーディング】 防爆無線ハンディターミナル「WHT500-Ex」 防爆エリアでの作業効率を向上

   (Vol.285 2012年3月10日号より)


重化学工業通信社
ENN編集部